【幼児食】4歳児が喜ぶ朝食(朝ごはん)3選!食事をしてくれない場合の対処法も専門家が解説します!
朝食は一日を元気にスタートさせるための大事な食事です。今回は4歳児の朝食メニューや食べないときの対処法をご紹介します。
根気強く続けることが必要になることもありますが、子どもが「偏食が多くなった」「栄養バランスが気になる」「なかなか食べてくれなくて困っている」などお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
4歳児の朝食で理想的なメニュー構成とは?
朝食は一日を元気にスタートさせるための大事な食事です。①炭水化物②野菜や果物③たんぱく質の3つが揃ったメニュー構成が理想的です。
パンやご飯などの炭水化物は脳などが働くための、エネルギー源です。朝食でとらないと、昼食まで脳にエ ネルギーがまわらず、イライラしたり、集中力がなくなったりすること も考えられます。
また炭水化物だけを食べてもエネルギー産生をすることはできません。野菜や果物に含まれるビタミン・ミネラルを取る必要があります。栄養バランスと聞くと、作るのが少し面倒なイメージがあるかもしれませんがスムージー、野菜たっぷりの味噌汁・スープなど、一品に複数の材料を使うことで、栄養バランスが整いやすくなります。その他にたんぱく質も朝食で摂りたい栄養素です。
夕食に偏りがちなたんぱく質ですが、朝食・昼食・夕食や間食などを含めて、均等にタンパク質を摂る方が効率的に体をつくれることが分かっています。
4歳児が朝食べない理由と対処法
食感や味が苦手
食べものに対する好みは、食体験の情報が脳に刻みつけられることによって決まると言われています。人間の記憶は3~4歳ころから確立するといわれていますので、味に対する好みも、記憶の確立とほぼ一致してこの頃から確立するものと言われています。
「嫌だな」「苦いな」など食感や味が苦手だという理由で一時的に偏食気味になってしまうことがあります。4〜6歳は言葉で表現できるようになってきている年齢なので、子どもの要望を聞きつつ、うまく応えてあげるといいですね。
例えば苦手な理由を聞いて、トマトなら「皮が食べにくい」「タネのつぶつぶした見た目がイヤ」「酸っぱいからやだ」など、特定の理由があれば解決してあげられるかもしれません。皮を剥いたり、刻んで見た目を変えたり、味付けを変えたりすることで「今日は皮を剥いたから食べてみて!」「加熱すると酸っぱくなくなるよ」など子どもが「食べてみよう」と思う機会をつくることができます。
また加齢とともに食体験が広がれば、脳にさまざまな味の情報が刻みこまれて、食べものに対する好みも変わっていきます。無理強いしたり、神経質になり過ぎず、食べなくても食経験を増やすことを意識しましょう。
そもそも食に興味が薄い
あまり食に興味がなく、日頃から少食な子や他のことが気になってすぐに食事に集中できない子もいます。食が細くあまり量を食べられない場合は無理に食べさせなくてもよいですが、食べ物に興味を持たせることで改善できることもあります。
- 野菜を一緒に育てる、収穫する
- 買い物に行ったり、料理をする
- 食べものに関する絵本を読む
- お皿を自分で選んで、用意する など
いつもは食べない野菜も、自分が作ったお料理なら食べるかもしれません。食べ物への好奇心が強くなり、自然と食べることの楽しさを学んでいきます。ママパパがきっかけを作ってあげることが、楽しい食事への第一歩につながるかもしれません。
量が多すぎる
目安となる食事量はありますが幼児期は個人差も大きく、また気分のムラもあります。大人が「これくらいは食べた方がよい」と思う量が、子どもが食べたい量に合っていないことがあります。自分が食べられそうな量よりも多いと、プレッシャーに感じてしまう子どもも多いです。
少し少なめに盛り付けて、もし食べきれたら「おかわり」をしてもらったり、盛り付け時に「これくらいでいい?」と確認してから用意してあげるのも一つの方法です。
4歳児におすすめの朝食(朝ごはん)3選
おすすめ①「栄養強化!高野豆腐とじゃこのふりかけ」
ご飯にプラスするだけで不足しがちな栄養素が摂れるふりかけ。(冷蔵庫で約1ヶ月保存
〈材料〉(作りやすい分量)
- 高野豆腐 1個
- じゃこ 大さじ2
- 白いりごま 大さじ1
- 青のり 大さじ1
〈作り方〉
1.高野豆腐はすりおろす。
2.じゃこ・ごま・青のりを加えて混ぜる。
※お好みで塩を少々加えてください。
おすすめ②「一皿で大満足!お豆のミネストローネ」
しっかりと煮詰めるとコンソメいらずで野菜の旨味のあるスープに。一皿でお野菜をたっぷり補給できます。お好みでパルメザンチーズをちらしても◎
〈材料〉(つくりやすい分量)
- 常春キャベツ 1/4玉(1cm角)
- たまねぎ 1/2玉(みじん切り)
- ベーコン 2枚(みじん切り)
- にんにく 1/4片(みじん切り)
- ホールトマト缶 1/2缶
- ミックスビーンズ 1袋
- オリーブオイル 小さじ1
- 塩 少々
- ローリエ 1枚
- 水 300㏄
〈作り方〉
1.鍋にオリーブオイル、にんにく、たまねぎ、ベーコンを入れ中火にかけ、たまねぎが透き通ってくるまで炒める。
2.キャベツを入れ炒める。※途中、焦げそうなら、水を少し加える。
3.カットトマト缶を入れざっくりかき混ぜながら煮詰める。
4.水(200㏄)とミックスビーンズ、ローリエを加え煮込み、塩で味を整える。
※トマトの酸味が強い場合は砂糖(小さじ1~)を加えましょう。
おすすめ③「保存版鶏そぼろ」
お弁当や作り置きにおすすめの鶏そぼろ。おにぎりや丼の他にも、卵焼きの中に入れたり…と大活躍!たっぷりの量なので冷凍保存してもよいですね。
〈材料〉(作りやすい分量)
- 鶏ひき肉 200g
- 酒 大さじ1/2
- しょうゆ 大さじ1/2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
〈作り方〉
1.Aを合わせておく。
2.鍋にひき肉・Aを入れ合わせる。加熱し、混ぜながら水気がなくなるまで加熱する。
まとめ
朝食のメニュー構成やおすすめレシピを紹介しましたが、せっかく作った料理を子どもが食べてくれなかったりすると、イライラしたり、やるせない気持ちになりますよね。子どもが栄養を取れているのか心配になることもあるでしょう。
子どもがご飯を食べないという悩みは少しの工夫で改善することもあるため、年齢やその子に合った方法をいくつか試してみましょう。また4歳頃の好き嫌いは一過性であることが多いです。あまり神経質になり過ぎず、食経験を広げていくことを意識していきましょう。