【栄養士が教える!】離乳食完了期におすすめ!煮物レシピ3選
離乳食完了期で煮物を作る際の3つのポイント
煮物はお肉やお魚、豆腐、野菜などいろいろな食材がまとめて調理ができ、柔らかく煮込むので子どもも食べやすく、離乳食完了期にはおすすめの調理法の一つです。離乳食完了期におすすめ、煮物を作る際のポイントを紹介します。
1.お肉やお魚、野菜など様々な食材と相性が良い
先ほども記載したように、煮物はさまざまな食材を材料として使うことができます。複数の食材を使うことで、栄養バランスも整いやすく、また食材から「うま味」が出るので、好んで食べる子も多いのではないでしょうか。食材から出る「うま味」はだし汁やスープとも、とても相性が良いです。月齢に合わせて、様々な食材をを調理してみましょう。
2.調味料や出汁の変化で、食事のバリエーションを増やせる
煮物は調味料や材料次第で、和風にも洋風にもなる優れものです。和風にするときはだし汁を使い、洋風に仕上げるときは野菜でとったスープや赤ちゃん用のコンソメなどを使います。通常のコンソメなどは、塩分や味が濃すぎる場合があるので気をつけましょう。月齢に合わせて、少量の調味料を加えて味や風味を変えるのもおすすめです。その場合も薄味を心掛けてくださいね。
3.大人の食事からの取り分けで、一緒に食べられる
煮物は大人の分と一緒に調理し、取り分けやすい料理でもあります。気をつけないといけないポイントはいくつかありますが、同じ鍋で調理をしたり、味付けや固さを子どもに合わせることで、別々に調理する手間を省くこともできます。この時期を機会に、大人も薄味を心掛けるのもよいかもしれませんね。
離乳食完了期におすすめ!煮物レシピ3選
1.鶏肉と野菜の煮物
(材料)
人参 15g
玉ねぎ 15g
じゃがいも 15g
鶏肉 20g
だし汁 大さじ2
醤油 少々
砂糖 少々
(作り方)
人参、玉ねぎ、じゃがいも、鶏肉を8mm角に切る。鍋に人参、玉ねぎ、じゃがいもとだし汁を入れて、沸騰してきたら鶏肉を加えます。柔らかくなるまで弱火で10分ほど煮込みます。野菜がだし汁につからない場合は、ヒタヒタになるまで水を足してください。砂糖、醤油の順に味付けをし、弱火で一煮立ちさせたら出来上がりです。
2.ヒジキの煮物
(材料)
乾燥ヒジキ 2g
人参 20g
鶏ひき肉 20g
だし汁 100ml
醤油 少々
砂糖 少々
油 適量
(作り方)
ヒジキは水で戻し、長い場合は1㎝ほどに切ります。人参もヒジキの長さに合わせて1㎝ほどの千切りにします。鍋に少量の油をひき、ヒジキを弱火で約2分炒めます。人参を加え、サッと炒めます。だし汁を加え、蓋をして柔らかくなるまで弱火で10分ほど炒めます。砂糖、醤油の順に加え、中火で一煮立ちさせたら出来上がりです。
3.しらすとじゃがいもの煮物
(材料)
しらす 10g
じゃがいも 20g
ほうれん草の葉 2枚
だし汁 100ml
砂糖 少々
醤油 少々
(作り方)
しらすはサッと茹で、塩分をとっておきます。鍋にじゃがいもとだし汁を加えて、柔らかくまで弱火で約10分ほど煮込みます。しらすとほうれん草を加えて、一煮立ちしたら砂糖、醤油の順で味付けをし、さらに一煮立ちさせて出来上がりです。
離乳食完了期で煮物を作る際の3つのポイント
1.歯ぐきで噛めるやわらかさまで煮込む
離乳食完了期はまだまだ噛む力が弱かったり、歯も生えそろっていないので、歯ぐきで噛めるやわらかさまで煮込む必要があります。大人の分と一緒に調理する場合は、子どもの分は先に煮込み始めるなど工夫をしましょう。
2.具材は8mm〜1cm角、慣たら乱切りに
大きさは口に入れやすい大きさにカットします。慣れてきたら、乱切りにしてみましょう。大人用にカットして出来上がったものを与える際も小さくカットして、子どもが喉に詰まらせないように、よく観察してあげてくださいね。
3.調味料は少なめに
大人と同じような食事ができると言っても、味は薄味にすることが大切です。
大人用の味付けをする前に薄味で味付けをしたものを取り分け、そのあと大人用に味付けをするなどの工夫をしてください。特にみりんなどアルコールを含む調味料が子どもの味付けに入らないように気をつけましょう。入った場合はアルコールをしっかり飛ばすことが必要です。
出来上がったものを取り分ける場合は、だし汁で薄めるなど薄味にしてから与えてください。
まとめ
離乳食完了期におすすめの煮物、離乳食期と比べて調理も楽に感じるのではないでしょうか。味付けや食材のバリエーションも広いので、子どもにさまざまな食べ物に慣れさせるよい機会になる調理法ですね。月齢やお子様のペースに合わせていろいろな煮物に挑戦してみましょう。