【栄養士が教える】親子で食べられる!1週間の作り置き&取り分け幼児食レシピ
親子で食べられる幼児食をつくるコツは3つ
1.調理の途中で取り分ける
幼児食になると食べられる食材が増え、大人と同じメニューを食卓に並べることも増えてきますね。子どもの食事、特に幼児食の時期に入ったばかりのころは、まだやわらかく調理したり小さく切ってあげないと食べることが難しいですね。
そんな時は調理の途中で取り出して、小さなお子さんの分だけ長く加熱する、小さくカットするなどの工夫で時短になり負担が軽くなります。
2.味つけは後からつける
また味付けに関しても、まだ幼児食では大人よりも薄く味付けをする必要があります。複数お子さんがいる場合は、上の子と下の子で味付けを調整も必要かもしれません。
その場合は、ご家族全員の料理を薄味に仕上げるのがおすすめです。薄味で仕上げたものから、下の子の分を取り出し、味を調整したら上の子の分を取り出す、さらに大人用の味付けに調整するといったように徐々に味を濃くすることによって年齢に応じた味付けをすることができますね。
また食卓には薄味で並べ、上の子や大人はケチャップなどの調味料であとから味を調整してもらうという方法もあります。
3.食材の大きさ調整はキッチンバサミを活用する
小さいお子さんの具材を小さくカットしたい場合、はじめから小さくカットすると大人の分と一緒に加熱料理をすることが難しいですね。具材の大きさの調整には清潔なキッチンバサミを活用しましょう。大人や上の子の分と一緒に煮込んだものを食べる直残にハサミで切るだけなので楽ちんです。また兄弟の年齢によってカットする大きさも調整できますね。ハサミは必ず消毒した清潔なものを使用しましょう。
親子で食べられる!1週間の作り置き&取り分け幼児食レシピ
月曜日.和風ハンバーグ
(材料)4~5人分
合いびき肉 500g
たまねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
卵 1個
パン粉 大さじ5
塩 少々
油 適量
だし汁 400cc
しょうゆ 大さじ1.5
みりん 大さじ1
水溶き片栗粉 適量
(作り方)
1.たまねぎ、にんじんはみじん切りにする。耐熱容器に入れてラップをしレンジで加熱し、粗熱をとっておく。
2.ボウルに合いびき肉と、塩、卵、パン粉、1の野菜を入れて混ぜ合わせる。
3.2を食べやすい大きさに分け、丸めて平たくしておく。フライパンに油を熱して、丸めた生地を並べる。中火で焼き色がつくまで焼き、ひっくり返す。反対側も焼き色がつくまで中火で焼く。(中まで火が通ていなくてもOK)
4.だし汁、しょうゆ、みりんを入れて沸騰したら弱火で10~15分ほど煮込む。
5.水溶き片栗粉でとろみをつける。こどもはあんを少なめに盛り付ける。大人はあんを多めにするか、こどもの分をとった後、味付けを調整する。
※冷凍する場合はあんも一緒に1食ずつラップで包み、フリーザーバックなどに入れて保存しましょう。食べるときには中心部までよく加熱してください。
火曜日.しらすの和風スープパスタ
(材料)4~5人分
スパゲッティ(ゆでたもの) 300~400g
しらす 大さじ1
ほうれん草 5枚
ひじき(水戻ししたもの) 大さじ1
だし汁 750ml
片栗粉 適量
(作り方)
1.スパゲティを袋の表記の時間で茹で、大人の分を取り出す。こどものスパゲッティはさらにプラスで袋表記の時間でやわらかく茹で、年齢に応じた長さにカットしておく。
2.ひじきをたっぷりの水で水戻ししたものと、しらすを茹でておく。
3.ほうれん草の葉はみじん切りにしておく。
4.小鍋にだし汁を入れ、ほうれん草の葉を入れやわらかくなるまで茹でて、2のひじきとしらすも加えて一煮立ちさせる。水溶き片栗粉を加えながら混ぜ、お好みのとろみにする。
5.それぞれ1のスパゲッティを深皿に盛り、4を注ぐ。大人はこしょうをふったり、こどものを盛り付けたあとに塩を加えるのもおすすめです。
※冷凍する場合や冷蔵庫で保管する場合ははスパゲッティは入れない状態で保存し、食べる際に茹でて加えるがおすすめです。スープと一緒にスパゲッティも保存する場合は、スパゲッティが少し固い状態で保存しましょう。
水曜日.ビビンバ
(材料)4~5人分
鶏ひき肉 200g
ごま油 適量
★しょうゆ 大人・大さじ1/2こども・小さじ1
★砂糖 大人・小さじ1/2 こども・小さじ1/4
●酒 大人大さじ1/
●にんにくすりおろし 大人小さじ1/3
●コチュジャン 大さじ1/2
もやし 1袋
にんじん 1/2本
小松菜 3株
鶏ガラ(顆粒) 大人・小さじ1 こども・小さじ1/2
しょうゆ 大人・大さじ1/2 こども・小さじ1
ごま油 大人・大さじ1/2・こども 小さじ1
白ごま 適量
(作り方)
1.熱したフライパンにごま油を薄く敷き、鶏ひき肉をほぐしながら中火で炒める。火が通ったら★の調味料のこどもの分量を加えて炒めながらなじませ、半量子どもの分として取り出す。(こどものお肉完成)
2.フライパンに残った1に★の大人の分量と●の調味料を加えて、炒めなじませる。(大人のお肉完成)
3.もやしはよく洗い、にんじんはせん切りにしておく。小松菜はよく洗ってから、一口大に切る。
4.耐熱皿に1の野菜を入れてラップをして加熱する。(600w約5分)
5.粗熱をとったら、絞って水気をきる。
6.大人の分とこどもの分を半量ずつ分けて、それぞれの分量で味付けをする。
※すぐに食べないぶんは保存容器に入れて冷蔵保存しましょう。(目安冷蔵で3日)お肉は野菜とは別に保存し、食べる前によく再加熱します。
木曜日.野菜入りミートローフ
(材料)4~5人分
豚ひき肉 300g
たまねぎ 1/2個
にんじん 1/3本
セロリ 1本
★卵 1個
★パン粉 1/2カップ
★ケチャップ 大さじ2
★中濃ソース 大さじ1
★塩 小さじ1/2
★こしょう 少々
(作り方)
1.にんじん、たまねぎ、セロリはみじん切りにする。
2.ボウルに豚ひき肉を入れ、粘りが出るまでこねる。1の野菜と★を全て入れて、さらにこねて、ラップをして冷蔵庫で約1時間休ませる。
3.オーブンを200℃で予熱しておく。
4.天板にクッキングシートを敷き、3のタネを長方形に形を整える。
5.200℃のオーブンで25~30分焼き、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
6.大人はさらにケチャップやソースをつけて食べても美味しいです。
※冷凍保存は1個ずつラップをして、フリーザーバックなどに入れておくと小分けで使えて便利です。
金曜日.肉じゃが
(材料)4~5人分
じゃがいも 5個
たまねぎ 1個
にんじん 1本
牛肉 200g
粉末だし 小さじ2
油 適量
しょうゆ 大人・大さじ4 こども小さじ2
みりん 大人・大さじ3 こども小さじ2
酒 大人・大さじ3 こども なし
砂糖 大人・大さじ3 こども小さじ1
(作り方)
1.じゃがいもは大きめの一口大に切って、水に浸けておく。たまねぎ、にんじんも食べやすい大きさに切る。
2.鍋に油を引き、牛肉を中火で炒める。色が変わりはじめたら、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもも加えてさっと炒める。
3.ひたひたまで水を入れて、粉末だしを加える。沸騰したら、おたまでアクをすくう。
4.落し蓋をして、弱火で10分ほど煮る。
5.半量こどもの分として別の鍋に取り分け、しょうゆ、みりん、酒、砂糖をそれぞれの分量だけ加える。
6.それそれの鍋に落し蓋をして、5分ほど煮る。
※やわらかく煮込んでおくことで、じゃがいもやにんじんを冷凍しても食感がわるくなりにくくなります。お子さんの味付けで冷凍保存して、食べるときに再加熱しながら大人の味の調整をしてもいいですね。
土曜日.鮭のピカタ
(材料)4~5人分
生鮭 4切れ
塩 少々
薄力粉 50g
卵 1個
ミニトマト 4~6個
油 適量
乾燥バジル 適量
オリーブオイル 小さじ1
(作り方)
1. 大人の分の鮭には塩を振っておく。
2. ボウルに薄力粉、卵、水(大さじ3くらい)を合わせて溶いておく。
3. 油を薄く敷き、フライパンを熱しておく。1の鮭に2の衣をたっぷりとつけて、中火で両面カリッとするまで焼いていく。 (目安 片面3分)
4. ミニトマトは1/4にカットし、こどもの分はそのままピカタに添える。大人の分のミニトマトにはオリーブオイルと乾燥バジル、塩少々であえてピカタに添える。
※保存は1匹ずつラップで包んでフリーザーパックなどに入れて保存してください。食べる前には電子レンジなどでしっかり加熱しましょう。
日曜日.ミネストローネ
(材料)4~5人分
じゃがいも 100g
たまねぎ 80g
ベーコンスライス 50g
にんじん 50g
キャベツ 50g
ピーマン 20g
カットトマト(缶) 300g
コンソメ 小さじ3
塩 少々
こしょう 少々
パルメザンチーズ 少々
乾燥パセリ 少々
オリーブオイル 大さじ1/2
(作り方)
1. ベーコンは1cm幅に切っておく。じゃがいもとにんじんは皮をむいて、粗みじん切りにし耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをして電子レンジで2分ほど加熱する。
2. キャベツ、ピーマン、たまねぎも粗みじん切りにする。
3. 鍋にオリーブオイルを熱して、ベーコンを炒める。キャベツ、ピーマン、たまねぎも加えてサッと炒め、にんじんとじゃがいも、水を5カップ(分量外)加える。
4. 沸騰したらあくをすくい、トマト缶を入れる。
5. コンソメを分量のうち小さじ2入れる。一煮立ちさせたら、こどもの分の半量を取り出してお好みでチーズをふる。
6. 残りの大人の分量に小さじ1を加えて、塩、こしょうを加える。一煮立ちしたら、パセリとパルメザンチーズをお好みでふる。
※冷凍、冷蔵する場合はパルメザンチーズとパセリが入らない段階で保存がおすすめです。
幼児食の作り置きでよくある3つの質問
質問1.幼児食を作り置きしておける期間は?
幼児食の作り置きは冷凍したもので、1~2週間が目安となります。汁気の多い料理は乾燥しにくいので比較的長く保存しても美味しく食べることができます。汁気の少ないもは乾燥しやすく早めに食べるのがおすすめです。
霜がつき始めたものは料理が乾燥しており、パサパサになってしまっている可能性があります。冷凍する場合はできるだけ空気を抜いて、汁気が少ないものから食べていくのがよいですね。
質問2.幼児食の作り置きにぴったりな保存容器は?
幼児食の作り置きにぴったりな保存容器は、フリーザーバック、ラップ、冷凍や電子レンジに対応した保存容器です。
フリーザーバックは空気を抜くことによって食品の品質保持がしやすく、省スペースにすることが可能です。薄く平たくして冷凍しておけば、使う分だけぽきぽきとおることもできます。
ラップは1食ずつ小分けしたいときに便利です。ラップで小分けして、さらに保存袋や保存容器に入れることで、乾燥や臭い移りなども防げます。
水分があるものも保存しやすい保存容器は冷凍、電子レンジに対応のものがおすすめです。またできるだけ高さが低いものを選ぶことによって、食品と蓋の間に隙間ができにくくなるので、乾燥しにくくなり保存性も高まります。
質問3.栄養バランスを考えた幼児食を作るのが難しいときは?
こどものために毎日栄養バランスの取れた食事を作るのは大変ですね。そんな時は幼児用の冷凍食品を利用してみましょう。
TotPlateは、栄養、味、美味しさ、手軽さ、環境にこだわった幼児のための冷涼食品です。化学調味料、保存料、着色料は不使用で、食材は国産品を使用しています。
幼児の味覚に合わせた塩分控えめ、旨味をベースにした料理がご家庭で手軽にレンジや湯煎で温めるだけで完成します。忙しい日や疲れた日、非常食用にと冷凍庫にストックしておくと大変便利です。
まとめ
家事や仕事子育てと忙しいお母さんたちにとって、取り分け料理や作り置き料理はときに大変助かりますね。
しかし中には冷凍して食材がスカスカ、ボソボソになってしまったなどの経験もしれません。
こんにゃく、豆腐などの食材は冷凍するとスポンジのような食感になるので冷凍には向きません。またにんじん、れんこん、じゃがいもなどは、生よりもやわらかく煮てから冷凍したり、細かく切ってから冷凍すると食感が悪くなることを防ぎます。
長期保存するための工夫の仕方や、冷凍には向かない食材を知っておくことで作り置き料理がさらに美味しく食べることができますよ。毎日の忙しい日々に作り置き料理や取り分け料理をぜひ活用してみてください。