【栄養士が教える】離乳食のれんこんはいつから?大きさや量の目安、おすすめレシピをご紹介!
れんこんはいつから与えていい?
れんこんはアクが強く、繊維が多い食材です。消化器官が未発達の赤ちゃんには負担になることもあります。離乳食初期、中期では与えず、離乳食後期以降から与えるようにしましょう。
離乳食後期になったら、赤ちゃんの体調のいい日にペースト状のれんこんから始めてみてください。
【月齢別】離乳食で与えるれんこんの大きさ・量の目安
初期、中期(生後5~8ヶ月ごろ)
まだ与えないようにしましょう。れんこんは繊維が多く固いので、なめらかに仕上げる調理が難しく、初期中期の赤ちゃんの身体には負担になってしまいます。
後期(生後9~11ヶ月ごろ)
れんこんをすりおろしてペーストにして与えてみましょう。目の細かいおろし金ですりおろして、加熱して与えます。
初めての場合は少量からはじめてくださいね。1回あたりの目安量は30~40gです。他の野菜と合わせるときはその分量を減らしましょう。スープなどのとろみ付けにも使えますよ。
完了期(1~1歳半ごろ)
完了期もすりおろしが安心ですね。離乳食後期のころよりも、目の粗めのすりおろし器でおろしてみましょう。後期のころ同様、加熱して与えます。カットしたれんこんをやわらかくなるまで茹でてからすりおろす調理法でも大丈夫です。
奥の歯茎でしっかりと噛むことができるようになった子は、固形のれんこんにも挑戦してみましょう。ある程度大きさを残したまま茹でてから小さくカットした方が中までやわらかくなりやすいです。竹串で刺して固さの確認と、食べるときはのどに詰まらせないよう見守ってあげてくださいね。
離乳食で使用するれんこんの下ごしらえのコツは2つ
1.アク抜きを忘れない
れんこんはアクが強いため、必ずアク抜きをしてあげてください。アク抜きは凄く簡単で、れんこんの皮をむいてカットしたら、たっぷりの水に浸けておけばOKです。
空気に触れると変色しますので、カットしたらすぐに水に浸けてくださいね。少量の酢を加えた水を使う方法もありますが、酢の量が多かったりつける時間が長いと風味を損なうので注意です。
2.電子レンジを使用する
短時間で調理を済ませたい方には茹でるよりも電子レンジを使うと時短になります。
れんこんを薄めにカットして、耐熱容器に入れてラップをします。あとは500Wで2分ほど加熱をするだけです。れんこんの状態や電子レンジによって加熱時間は変わりますので、やわらかくなっているか必ず確認して使用してください。
離乳食で使用するれんこんの調理方法
すりおろす
赤ちゃんが慣れるまでは離乳食完了期に入ってもすりおろしが安心です。まずは目の細かいおろし金ですったものを与えてみて、赤ちゃんが慣れてきたら目が粗いものに変えてみましょう。
すりおろしたれんこんはそのまま加熱して与えるほかに、おやきにしたり、とろみづけなどにも使えて便利です。
加熱する
繊維が多く固いれんこんを、離乳食に使用する際にはコツがあります。
すりおろしたれんこんを加熱する場合、加熱時間が長いと固まってしまうことがあります。
しかし、れんこんのすりおろしをスープなどのとろみ付けに使う場合は、片栗粉よりも長い時間加熱する必要があります。固くならないよう水分を多めにしておく、また水分が足りなくなってきたらだしや水を足しながら調整をするとよいでしょう。味見をして滑らかになっていれば出来上がりです。
固形で与える場合は、ある程度大きさを残したまま茹でてから小さくカットした方が中までやわらかくなります。竹串で刺してすんなり通るまでしっかり茹でましょう。
離乳食におすすめ!れんこんを使ったレシピ3選
レシピ1.れんこんおやき
(材料)作りやすい分量
れんこん 50g
片栗粉 小さじ1
ツナ 10g
粉チーズ 少々
バター 少量
(作り方)
1. れんこんは皮をむいて、水に浸け、すりおろす。
2. ボウルに1のれんこん、片栗粉、水気を切ったツナ、粉チーズを入れて合わせる。
3. 食べやすい大きさに丸めて平らに成形する。
4. フライパンにバターを溶かし、3を並べて蓋をして両面焼き色がつくまでじっくりと焼く。(目安中火で片面3分)
レシピ2.れんこんのきんぴら(完了期から)
(材料)1~2食分
れんこん 10g
にんじん 10g
鶏ひき肉 10g
だし 80cc~
醤油 少々
砂糖 少々
(作り方)
1. れんこんは皮をむいてみじん切りにして、水に浸けておく。にんじんも皮をむいてみじん切りにしておく。
2. 1のれんこんとにんじんをやわらかくなるまで茹でる。鍋に茹でたれんこんとにんじん、だし、醤油、砂糖を入れて火にかける。(砂糖と醤油は風味付け程度)
3. 沸騰したら鶏ひき肉を入れて、煮込む。
レシピ3.れんこんハンバーグ
(材料)作りやすい分量
豆腐 50g
れんこん 20g
ほうれん草の葉 1枚
パン粉 大さじ2
油 適量
(作り方)
1. れんこんは皮をむき、水に浸してアク抜きをしたあとに、すりおろす。
2. ほうれん草の葉は刻んでおく。
3. ボウルに豆腐、1のれんこん、2のほうれん草、パン粉を入れてよく混ぜ合わせる。
4. 食べやすい大きさに成型する。
5. 温めたフライパンに油を引いて、3を並べる。蓋をして、両面じっくりと焼く(目安中火で片面3~4分)
離乳食れんこんに関するよくある3つの質問
質問1.離乳食で使用するれんこんの保存方法は?
すりおろしたれんこんは冷凍保存ができます。冷凍する際は生のままではなく、加熱してから冷凍が安心です。使用する場合も、しっかりと加熱してから与えてください。
小分けにして冷凍しておくと、必要な分だけ解凍したりそのまま汁物の鍋に入れることもできて便利ですね。加熱解凍する際は、水分が飛んで固くなりやすいので注意しながら加熱しましょう。
質問2.離乳食のれんこんを食べやすくする工夫は?
食物繊維が多いれんこんは赤ちゃんにとって少し食べにくい食材かもしれませんね。れんこんの繊維は穴と同じ方向に通っています。
繊維を残す方向ではなく、繊維を断つようにカットすると食べやすくなります。穴の形を残すようにスライスやすりおろすことで、小さい子にも食べやすくなりますよ。
質問3.れんこんにアレルギーはある?
れんこんはアレルギーを発症する可能性がある食べ物です。
他の食材同様、病院に行ける日の午前中に少量を単体で与えることから始めましょう。
かゆみや湿疹などがないか、赤ちゃんをよく観察してあげた下さいね。
まとめ
れんこんは固くアクが多いため、離乳食に使用するのはハードルが高く感じるお母さんたちもいるのではないでしょうか。
コツさえつかめば、とろみ付けから煮物、おやきとレパートリーがとても多い食材でもあります。旬の時期のれんこんは栄養も豊富なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。