5歳児の食事に関する3つの特徴とは?身に付けたい食事マナーや親が注意すべき点も紹介
就学前教育の最後となる5歳児は、小学校教育を翌年度に控え、様々な配慮が必要な年齢です。小学校を意識した生活を心がけなければというパパママも多いのではないでしょうか。
そのためには、この年齢の特徴をよくつかんでおくことも大切です。5歳児の特徴と身に付けておきたいマナーをご紹介します。
5歳児の食事に関する3つの特徴
特徴1.食への関心を広がり始める
最近は、保育園や幼稚園で食育に取り組む園も増えているようです。この時期は「なぜ?」「どうして?」と追及しようとする気持ちが芽生え、様々なことに興味・関心が深くなります。
「お魚を食べると頭がよくなるよ」など栄養のことも楽しく伝えるなど、食への関心を広げる時期ともいえます。
また、それまで大人に依存する部分が多かった人間関係も、友達の存在が重要になり、みんなと一緒に食べることの楽しさを実感できるようになります。
特徴2.落ち着いて食事ができるようになる
5歳くらいになると、衣服の着脱・食事・排泄などの生活に必要な活動をほとんど自分でできるようになります。食事中に動いたり遊び始めたりしていた子どもも、落ち着いて食事をすることができるようになります。
特徴3.基本的な食事マナーが守れるようになる
よいことや悪いことがあることに気づき、考えながら行動ができるようになります。また、ルールに従って遊べるようになってきます。食事マナーを教えればしっかりと身につけることができるでしょう。
食事マナーは知識だけではなく、身体で覚えていくことも大切です。離乳食、幼児食を食べ始めるころから毎日の食事の中で一つずつ教えられることが理想です。
5歳児に身に付けておきたい3つの食事マナー
1.食事中の姿勢
5歳児によく見られるのは、肘をついたりお箸を持たない手をテーブルの下にだらりと下げたりして食べるような姿です。できれば背筋を伸ばしたきれいな姿勢で食事をさせたいですよね。
このような悪い姿勢で食事をすると、周りの人に行儀の悪さを印象づけてしまうだけではなく、内臓の動きが悪くなり、食べ物の消化が上手く進まなくなってしまう、歯並びが悪くなるなどともいわれています。
よい姿勢で食事をするために、椅子に座ったときの、テーブルの高さ、床までの距離、背もたれの有無など、テーブルと椅子が体に合っているかもチェックしてみましょう。姿勢が安定することで、食事に集中しやすくなります。
2.箸の正しい使い方を覚える
小学校の給食では箸を使うため、「入学までに箸を上手に使えるように。」と心配してるパパママも多いのではないでしょうか。お箸をちゃんと持てる子は頭がよくなる(主婦と生活社)」という本によると小学生の6割、保護者の3割が正しくお箸を持つことができないそうです。
箸の練習は、クレヨンや色鉛筆などを鉛筆持ちできるようになった頃からがおすすめです。迷い箸や寄せ箸など、やってはいけないマナーもありますが、まずは正しい持ち方ができるように大人が根気よく教えてあげたいですね。
3.感謝をこめて「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をする
食事の挨拶は食事マナーの基本といえます。この時期は自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気づくことができるなど、相手の立場に合わせることもできるようになります。
「いただきます」「ごちそうさま」この言葉を知らない子どもはいませんが、「誰に言っているのかな?」「どうして言うのかな?」と問いかけを行うことで、人や食べ物に対して感謝を伝える言葉だと理解できることも大切にしたいですね。
5歳児に食事マナーを教えるときに親が注意したい3つのこと
1.食事の楽しさを優先する
なんとなく食事のマナーは理解しているけれど、上手くできない子どももいるかもしれません。何度も教えていると、ついついキツイ言い方になってしまったり、イライラしてしまうこともありませんか?
根気強く教えていくことが必要ですが、「食事は楽しい」ものであることを優先して、すぐにできるようになる子どもはいないくらいの心構えで、楽しい雰囲気でマナーを身に付けてあげたいですね。
2.テレビや携帯電話の使用を避ける
食事中のテレビや携帯電話の使用については家庭によって意見の分かれますが、食事に集中できる環境作りをすることで、食事の時間にメリハリをつけることができます。
テレビがついていたり、パパママが携帯電話を使用していると、食事中の親子の会話が少なくなってしまったり、食事の時間に集中することができず、料理や家族の団らんをゆっくりと味わうことができなくなってしまうと残念ですよね。
携帯電話に連絡があると気になってしまい、触ってしまうということはよくあると思います。意識して「使用を避ける」ことも、これからの時代には必要なことだと感じます。
また、幼児期はママパパが「おいしいね」「楽しいね」と子どもにそばで語りかけ、共感することで安心して食事ができるということもあります。
3.パパやママがよいお手本を示す
食事マナーを無理なく身に付けるコツは、一緒に食事をするパパママがよいお手本を示すことです。
子どもが肘をついていたり、猫背で食べていたりしたら、ママ自身の食べる姿勢を振り返ってみましょう。もしかしたら、子どもはママの姿を真似しているのかもしれません。私自身も経験があります。
子どもが5歳になった頃、私の姿を真似して、「足を組んで食べている」姿を見かけるようになりました。「足を組む姿勢は骨が歪んだりするから、ママも直したいなと思っているけど、悪いクセがついてしまってなかなか直せなくて困ってるの。ママも気を付けるから足を組まないようにしようね。」と話したのを覚えています。
子どもに教える前に親自身が食習慣やマナーを見直してみましょう。
まとめ
5歳児になると言葉への理解力が高まり、自分のことはある程度自分でできるようになります。食事についても、基本的なマナーを身につけたいと感じるパパママも多い頃です。この時期に身に付けたい食事マナーと親が注意したいことをご紹介しました。
食卓を楽しく過ごしたり、穏やかな気持ちで、根気強くマナーを教えたり、よいお手本を示すためには余裕を持つことが大切です。冷凍幼児食を活用することで、余裕を持ち、親子の時間が増えるかもしれません。家族が心地よく過ごせる方法を探してみて下さいね。