【管理栄養士が教える!】離乳食後期におすすめ!簡単昼ごはんレシピ3選
離乳食後期の1日にとりたい栄養バランス
炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルの栄養素がバランスよく入ったメニューです。
炭水化物とは、お米やパン、いも類など、脳のエネルギー源となります。たんぱく質は卵、肉や魚、乳歯品や豆腐などを組み合わせて与えましょう。ビタミン・ミネラル類は野菜や果物、海藻類などに多く含まれます。甘みが強い果物は与えすぎに注意が必要です。
これらの栄養素をバランスよく含むことが理想ですが、毎食が難しい場合は朝は野菜が少なかったのでお昼ごはんでしっかり与えるなど、1日でバランスが整うことを意識してみてください。
離乳食後期に与える量
〈炭水化物〉
- ごはん:5倍がゆ90g〜軟飯80g
- パン:25〜35g
- うどん:60〜90g
〈ビタミン・ミネラル類〉
野菜、果物で30〜40g
〈たんぱく質〉
- 魚・肉:15g
- 豆腐:45g
- 卵:1/2個
- 乳製品(ヨーグルト):80g
上記のうち、豆腐と肉の両方を1食で与える場合はg数を減らすなどして、炭水化物と野菜(ビタミン。ミネラル)、たんぱく質を与えましょう。
離乳食後期におすすめ!簡単昼ごはんレシピ3選
レシピ1.ツナと大根の煮込みうどん
〈材料〉
- うどん 80g
- ツナ(ノンオイル) 15g
- 大根 10g
- 人参 10g
- ほうれん草 5g
- だし汁 80cc
〈下準備〉
- ・大根・人参は皮を除きみじん切り。
- ・ほうれん草はみじん切り。
- ・うどんはふんわりとラップをして電子レンジで加熱し(600W2分〜)、水にとってよく洗い、長さ1cmに切る。
〈作り方〉
- ①鍋にだし汁・人参・大根・うどんを入れ、野菜がやわらかくなるまで加熱する。
- ②ほうれん草を加え、2〜3分加熱する。
- ③器に盛り付ける。
レシピ2.野菜スティック
食べ物を手でつかんで口に運べるようになったら、1cm角もしくは1×3cmくらいの棒状にして、歯ぐきで潰せるくらいのかたさが目安になります。
〈材料〉
- 人参 10g
- 大根 10g
- さつま芋 10g
〈作り方〉
- ①野菜は皮を除いて、1×3cmのスティック状に切る。
- ②やわらかくなるまで茹でるまたは蒸す。
レシピ3.レンジで作るお好み焼き
〈材料〉
- 鶏ひき肉 15g
- キャベツ(葉の部分) 30g
- 薄力粉 大さじ2
- 水 大さじ1・1/2
- しょうゆ 少々
〈下準備〉
- ・ザルに鶏ひき肉を入れて、全体にお湯をまわしかける。
- ・キャベツは粗みじん切り。
〈作り方〉
- ①ボウルに小麦粉・水を入れ、混ぜ合わせる。
- ②鶏ひき肉・キャベツを加え、混ぜる。
- ③ラップを敷いた耐熱皿に広げ、電子レンジで加熱(600W 1分半〜)し、そのまま3分むらす。
- ④表面に薄くしょうゆを塗り、食べやすい大きさに切る。
離乳食後期 昼ごはんに関するよくある質問
質問1.調理する際の注意点は?
過熱して食べさせるのが基本です。果物などは別ですが、ほとんどの食材を過熱して食べさせます。
また調理の際は、細かく砕いたり、みじん切りに刻む、歯茎でつぶせる固さにするなど赤ちゃんの成長にあった、固さや大きさを見極めて調理することが大切です。離乳食後期の食事に慣れてきたら、細かく刻んでいたものを少しずつ切り方を変えて食感に慣れていってもらうようにします。
大人の食事を少しアレンジして赤ちゃんにあげる場合もありますが、薄味にし、油や脂肪を少なくしてあげるように注意しましょう。
質問2.食べさせてはいけないものはある?
喉につまらせやすいものは食べさせないようにしましょう。
また、そばやえび・かになどアレルギーの可能性のある食材を与える場合は注意が必要です。その他、肉類は豚バラ肉など脂肪分の多いもの、ハムやベーコンなど塩分の多い加工品は与えないようにしましょう。
質問3.ごはんを食べてくれない時はどうすれば良い?
空腹を感じるようにしましょう。
睡眠や1日の生活リズムを整え、日中は公園に出かけるなど、活動的に過ごしてみましょう。3回食の頃になっても母乳や乳児用ミルクを頻繁にほしがり食事が進まない場合は、授乳間隔が短すぎて空腹と満腹のリズムができていない事が多いようです。
楽しく食べましょう。
食事を無理強いされたり急がされたりすると嫌がって食べなくなることがあります。忙しい日々の中で、1日3回の離乳食・・・大変かと思いますが、おおらかにかまえることも大切です。
手づかみ食べも興味があれば、洋服やテーブルが汚れて片付けが大変などありますが、できるだけ体験させてあげることで、食べる意欲や自信に繋がります。また、離乳期の好き嫌いは、「嫌いなもの」と決めつけず、日を変えたり、調理法、切り方、盛りつけなどを変えて出してみましょう。
まとめ
奥歯の歯ぐきで食材をつぶすことを覚えるのが離乳後期です。1日3回食になり、生活リズムが少しずつ整い、赤ちゃんによっては大人と同じテーブルで食べることもできます。食べられるものが増えますが、食べないものは数日おいて出したり、味付けを変えて出したりすれば徐々に食べられるようになります。
大人にとっては離乳食の回数が増えること大変だと感じる時期かもしれません。作り置きをする、調理が簡単なレシピをストックしておくなど工夫することで、余裕を持って食事の時間を過ごせるといいですね。