
【栄養士が教える!】離乳食完了期におすすめ!ハンバーグレシピ3選

手づかみ食べの3つのメリット
離乳食を初めたころはスプーンでママやパパに食べさせてもらっていた赤ちゃんも、次第に食べ物を触ったり、つかんだりと食べ物に興味を持ち始めるのではないでしょうか。その延長にある手づかみ食べには、赤ちゃんの成長にとって良いメリットがあります。
1.五感を使って食への興味が高まる
五感とは、視覚、聴覚、味覚、触覚、臭覚のこと。手づかみ食べをすることで、食べ物の柔らかさや固さ、温度やにおいを感じ、味を学ぶことができます。手づかみ食べをすることで、食への興味が高くなりますね。
2.手と口の協調運動能力が鍛えられる
手づかみ食べする赤ちゃんは食べ物を握りつぶしてしまったり、口に詰め込みすぎて吐き出してしまうことがよくあります。汚れてしまうので手づかみ食べをさせることを躊躇してしまうかもしれませんが、握るときの力加減やどのくらいなら口に入れても大丈夫かなどを手づかみ食べによって徐々に学んでいきます。赤ちゃんが興味を持った際にはできるだけ手づかみ食べをさせてあげましょう。
3.親子で楽しい食事ができる
手づかみ食べを始めると、親がつきっきりで口に運んであげなくても自分で食べることができるようになります。赤ちゃんの離乳食と親の食事は別の時間となっていたご家庭も、手づかみ食べをするようになって、赤ちゃんとご家族が一緒の時間に食事をしやすくなったのではないでしょうか。ママたちが美味しそうに食べていると、赤ちゃんもいろいろな食べ物に興味を持つきっかけにもなります。
離乳食完了期におすすめ!ハンバーグレシピ3選
1.鶏肉のお野菜ハンバーグ
(材料)2個分
鶏ひき肉 40g
人参 5g
玉ねぎ 10g
乾燥ヒジキ 2g
片栗粉 5g
きび砂糖 少々
醤油 少々
油 少々
(作り方)
・乾燥ヒジキは水に戻して、みじん切りにする。玉ねぎもみじん切りにする。人参はみじん切りにして、軟らかく茹でておく。
・ボウルにヒジキと玉ねぎ、人参、鶏ひき肉、片栗粉、きび砂糖、醬油を入れて、粘り気が出るまで手でこねる。
・食べやすい大きさに丸め、油を薄くひいたフライパンに並べる。蓋をして、中火で両面を焼く(目安約1分半)
〇きび砂糖と醤油は、子どもの月齢に合わせて調整してください。
2.ツナと豆腐のハンバーグ
(材料)4個分
木綿豆腐 50g
ツナ 10g
玉ねぎ 20g
パン粉 大さじ1
卵 20g
醤油 少々
油 少々
(作り方)
・木綿豆腐はキッチンペーパーに包み、10分ほどざるに置いて水気を切る。
・玉ねぎはみじん切りにして、炒めておく。
・ボウルに水切りした豆腐、ツナ、炒めた玉ねぎ、パン粉、卵、醤油を入れてこねる。
・食べやすい大きさに丸めて、油をひいたフライパンに並べる。蓋をして、中火で両面を焼く(目安約1分半)
〇ツナを使うことで、肉を使わずにハンバーグを作ることもできます。
3.れんこんの柔らかハンバーグ
(材料)4個分
レンコン 15g
人参 10g
高野豆腐 10g
卵 30g
パン粉 大さじ1
醤油 少々
油 少々
(作り方)
・レンコンは皮をむいて、水にさらしてあく抜きをする。水から柔らかくなるまで茹で、すりおろす。
・高野豆腐はすりおろしておく。
・人参はみじん切りにして、柔らかく茹でておく。
・ボウルにレンコン、高野豆腐、人参、卵、パン粉、醤油を入れて混ぜ合わせる。
・食べやすい大きさに丸めて、油をひいたフライパンに並べる。蓋をして、中火で両面を焼く(目安約1分半)
〇固いレンコンや高野豆腐もすりおろすことで、柔らかく食べることができます。
離乳食完了期のハンバーグに関するよくある質問
質問1.ハンバーグをつくる際に気をつける点はありますか?
ハンバーグを与えてよい時期は離乳食後期(9~11ヶ月ごろ)からです。かたまりの肉を歯茎で噛む必要があるので、噛むことに慣れてきてから与えましょう。前歯で齧ることが難しい時期には小さく角切りにし、離乳食完了期を過ぎ手づかみ食べをするころには、赤ちゃんが持ちやすいよう小さく丸めて焼いてあげるのがおすすめです。
味付けにも注意することが大切です。味付けはわずかにして、焼く時の油も数滴たらすだけを心掛けてください。
質問2.離乳食完了期のハンバーグにおすすめのお肉はありますか?
初めてハンバーグを与えるときには鶏ひき肉を使用しましょう。牛豚の合いびき肉も1歳ごろから与えることも可能ですが、合いびき肉は脂肪が多く消化に負担がかかってしまいます。まずは鶏ひき肉を与えて様子をみてください。また合いびき肉を与える際には、なるべく赤みが多いものを選び、少量を使うようにしましょう。
質問3.つくったハンバーグは冷凍保存できますか?
ハンバーグは冷凍保存が可能なので、多めに作ってストックしておくと便利です。冷凍する際は、しっかりとハンバーグに火を通して粗熱をとり、ひとつずつ包んで冷凍するようにしましょう。
冷凍したハンバーグはなるべく早く使い切るようにして、食べる際にも十分加熱しましょう。
まとめ
ハンバーグは離乳食完了期の子どもにとって、手づかみ食べや前歯で齧る練習にもなり、子どもの発育や発達を促すメニューとしてピッタリです。また子どもにとってもママ達と同じメニューを食べることで、食べ物や食べる事への意識も高まるきっかけになります。味付けや固さ、食材の種類に気をつければ、アレンジもしやすい便利なメニューですね。