
【管理栄養士が教える】幼児食でハムを使うときの注意点!ハムを使ったレシピも紹介

ハムのピンク色はポテトサラダや卵焼きなどに入れるだけで、見た目もおいしそうに仕上がり、いろいろなメニューに使いやすい食材ですが、子どもに与えるときは食品添加物や塩分が気になるママも多いのではないでしょうか。
今回は、幼児食にハムを使うときの注意点とレシピをご紹介します。
幼児食にハムを使うときの注意点
1.食品添加物が少ないものを選ぶ
手軽に使える肉加工品のハムですが、離乳食期は控えたい食材の一つです。離乳食から幼児食に移行してからも、できれば控えたい食材です。
スーパーなどで市販されているハムの原材料を見ると、実際に食品添加物が10種類ほど含まれていることが分かります。中には、食品添加物が少なくシンプルなものもあります。
1歳半以降、使用する場合は、商品に記載されている原材料を確認しながら、食品添加物がなるべく少ないものを選ぶようにしましょう。
2.ハムに含まれている塩分を考慮する
幼児期は、いろいろな味や食感を体験しながら大人とほぼ同じ料理に移行していきます。子どもは腎臓機能が未熟で塩分をうまく排泄できません。
また塩味や甘味への感受性が強く、大人と同じ味付けは好ましくありません。その後の食習慣にも影響を与えるので、味付け(塩分量)に配慮する必要があります。
幼児期の1日の食塩相当量の目標量(*1)は、下記です。
ちなみに成人男性は7.5g未満/日、女性は6.5g/日が目標量です。大人の半分以下の塩分が目安です。
(*1)日本人の食事摂取基準 (2020年版)
ハムに含まれる塩分量(*2)
ロースハム3枚(30g) 0.8g
(*2)「五訂日本食品標準成分表」 科学技術庁資源調査会編より
ハムの塩分は一度茹でることで、塩分が抑えられます。塩分だけでなく、余分な脂を落とすことができるので、幼児食にハムを使うときは、下茹でをしてから使用するとよいでしょう。
またはハムに含まれる塩気を活かして、その他の調味料による味付けを控えるようにするのもコツです。
3.量に注意する
上記のようにハムを与えるときは、量にも注意しましょう。目安としては1食あたり1/2~1枚です。
【幼児食用】管理栄養士がおすすめするハムレシピ
1.ハムと野菜のチャーハン
〈材料〉(2人分)
- ・あたたかいごはん 140g
- ・ハム 2枚
- ・白ねぎ 5cm
- ・椎茸 1枚
- ・人参 3cm
- ・ピーマン 1/2個
- ・マヨネーズ 小さじ1
- ・鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1/2
- ・しょうゆ 小さじ1/2
〈下準備〉
- ・ハムは1cmの色紙切り。
- ・白ねぎ・椎茸・人参・ピーマンはみじん切り(野菜)。
〈作り方〉
- 1.フライパンにマヨネーズを熱し、ハム、野菜を入れて炒め、鶏がらスープの素を加える。
- 2.あたたかいごはんを加えてさらに炒め、しょうゆを加える。
2.ハムのロールサンド
〈材料〉(2人分)
- ・食パン(12枚切り) 2枚
- ・ハム 2枚
- ・マヨネーズ 大さじ1/2
- ・レタス お好み
〈作り方〉
- 1.食パン(2枚)にマヨネーズをのせ均一になるように塗りる。
- 2.ハム、レタスをのせ、クルクルと巻く。
- 3.ラップで包んで形を整え、休ませてから切り分ける。
3.ハムの炊飯器チキンライス
べチャッとした仕上がりにならないよう、水分量に注意しましょう。
〈材料〉(4人分)
- ・米 100㏄
- ・水 100㏄
- ・ハム 4枚
- ・玉ねぎ 20g
- ・人参 20g
- ・コーン(缶)20g
- ・トマトケチャップ 20g
- ・バター 5g
〈下準備〉
- ・米は洗米・吸水(30分~)後、水気を切っておく。
- ・ハムは1㎝の色紙切り。
- ・玉ねぎ、人参は1㎝角に切っておく。
- ・コーンは水気を切っておく。
〈作り方〉
- 1.炊飯器に米・水・ケチャップを入れ、混ぜる。
- 2.ハム、玉ねぎ、人参、コーンをのせ、炊く。
- 3.バターを加え、具がくずれないように切り混ぜる。
まとめ
子どもは腎臓機能が未熟で塩分をうまく排泄できません。特に加工食品は塩分が過剰になりやすいので利用するときには気をつけましょう。
その後の食習慣にも影響を与えるので、調味料を使用する量に気を付けたり、加工食品を使用する量や頻度を控えるなど、家族で薄味を意識しながら、上手に加工食品を利用しましょう。
宅配冷凍幼児食「Tot Plate」は塩分控えめ・旨味をベースにした、幼児に合わせた味付けをしています。成長段階に合った料理を子どもに与えることができ、食事の準備に掛かる時間を省くことができます。こちらもぜひ利用してみてください。