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【管理栄養士が教える!】離乳食卒業の目安と幼児食の進め方をわかりやすくご紹介します!

2022.10.29
【管理栄養士が教える!】離乳食卒業の目安と幼児食の進め方をわかりやすくご紹介します!

 

 

「幼児食」を知っていますか?幼児食は離乳食を卒業してから大人と同じ食事ができるようになるまでの過程の食事のことを言います。

今回は離乳食の卒業はいつ頃なのかに加え、離乳食の進め方、また離乳食卒業後の食事で気を付けたいことと楽しく進めるコツについてご紹介します。

 

離乳食卒業の目安とは?

 

離乳食完了の時期は、生後12~18ヶ月くらいになり、最初の奥歯(第一乳白歯)が生えて咀嚼ができるようになってきたら離乳食を卒業して幼児食へ進みます。

バナナくらいの固さのものを、前歯でかじり、噛んで食べられるようになる、スプーンやフォークを使おうとする、なども完了の合図です。個人差があるので、育児書などは参考程度にして、子どもの様子を優先して幼児食へ移行していきます。

 

【月齢別】離乳食の進め方

 

一般的に生後5~6ヶ月を離乳食前期、7~8ヶ月を中期、9~11ヶ月を後期、それ以降を完了期といいます。

離乳食前期(5~6ヶ月)

生後、赤ちゃんの喉の筋肉は少しずつ発達し、生後5ヶ月頃を目安に「飲み込む」という動作ができるようになります。この時期が離乳食開始の目安です。

10倍粥などを食べさせて、飲み込めるかどうかを見極めます。なめらかなペースト状の食事で、ポタージュくらいの状態が目安です。

濃度は最初は乳汁に少しとろみをつけたぐらいから始め、慣れてきたら少しずつ濃くしていきます。また離乳食では熱いものや、冷たいものは与えず、必ず体温に近い温度(人肌程度)にします。

離乳食は飲み込む機能や噛む能力を少しずつ身につけていく期間です。離乳食前期は母乳やミルクからの栄養摂取がメインとなるので、栄養のある食品ばかりを摂取する必要はありません。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。

離乳食中期(7~8ヶ月)

離乳食が進んできたら、おかゆなどの流動食から徐々に固形物を含む内容へシフトしていきます。舌を上下に動かすことができるようになり、舌の上にのった食べ物を上あごに押しつぶせるようになります。

ペースト状もしくは押しつぶせばつぶれるくらいの粒々のものを与えられます。3~5㎜角くらいの大きさで、親指と人差し指ではさんで軽く力を入れたらつぶれるくらいが目安です。

中期頃からは、離乳食と母乳やミルクのバランスが5:5が目安です。

離乳食後期(9~11ヶ月)

形のある食べ物を歯ぐきの方へ送り、上下の歯ぐきでつぶせるようになります。また、舌を左右に動かせるようになります。

ここまで発達すると少しかたい食べ物が口に入ってきたときでも歯ぐきですりつぶせます。この頃には、食事は1日3回になり、食べ物を手づかみすることが多くなります。

歯ぐきでつぶせる(大人の指でつまんでつぶせる)くらいのかたさで、歯ぐきにのりやすい大きさ1~2㎝くらいの大きさ(1~2㎜くらいの厚さ)のものなら、上手にすりつぶせるようになります。

すりつぶせない食べ物を与えると、丸のみの癖がつくこともあるので注意が必要です。

離乳食完了期(12~18ヶ月)

奥歯が生え始めます。手指の機能が発達し、手指を使って食べ物を口に運び、自分で食べれるようになります。

歯ぐきでつぶせるくらいのかたさで手づかみしやすく、前歯で噛み切れるかたさと形の食べ物を与えるようにしましょう。

離乳食は、母乳やミルクではなく、食事から全ての栄養を摂取できるようになる期間をいいますが、離乳のペースをみながら、離乳食完了に向けて栄養バランスを考えた幼児食に移行していきましょう。

 

離乳食卒業後の幼児食における3つの注意点

 

1.味の濃さ

子どものときに身に付けた食習慣は大人になっても続くため最初が肝心です。様々な食べ物の多くの味を経験することが幅広い味覚を作ります。

大人と子どもでは塩分摂取目標量・おいしいと感じる塩分濃度が異なるため、味付けに調整が必要です。口の中には味覚をとらえる味蕾(みらい)細胞がたくさんありますが、その数は子どもの方が大人より多いといわれています

味付けは大人の半分を目安にします。大人もこの時期一緒に薄味を心がけ、味付けを見直しましょう。

離乳が完了し幼児期になると、香辛料を除くほとんどの調味料を使うことができるようになります。ケチャップやマヨネーズを隠し味として少量加えたり、薄く水でのばしたものをゆで野菜に付けて味の変化を楽しんだりすることができるようになります。

2.大きさや柔らかさ

幼児の体の機能の成長・発達は著しく、食べられるものの形態は大きく変わっていきます。咀嚼能力がまだ未熟な1~3歳の子どもが食べる・食べないという反応を示すのは、味が好きだとか嫌いだとかというよりも、食べものの口あたりやかたさ、大きさなどに起因していることが多いです。

成長段階に合わせた、食べやすい固さ・大きさを心がけましょう。「噛まない」「なかなか飲み込まない」「吐き出す」「好き嫌い」「食わず嫌い」などのトラブルを防ぐことにもつながります。

大切なことは「発達をしっかりと見極め、発達段階に合った食べ物を与える。」ことです。その時々の口の形、機能に合わせた食材の固さや大きさに仕上げるなど工夫しましょう。

3.栄養バランス

栄養バランスの整った食事は、主食、主菜、副菜のそろったメニューが基本です。また幼児期に不足しやすい、たんぱく質やカルシウム、亜鉛、鉄などのミネラルも意識したい栄養素です。

栄養バランスは1食の中で考えることも大切ですが、1日、1週間の中で考えるようにします。幼児期は気分のムラや食べムラもあるので1週間の中で栄養バランスを考えるようにすると気持ち的にもラクに過ごせるかもしれません。

主菜は「肉と魚を週3日ずつ」、主食はごはんばかりだと飽きてしまうので「めん類も1~3日入れる」などメニューを考える前にざっくり決めてみましょう。野菜は種類がいつも同じにならないよう、いろいろな旬の野菜を意識して取り入れます。

かき玉汁や豚汁など、具材をいろいろ入れて野菜とたんぱく質を組み合わせることで、品数が少なくても栄養バランスが整います。

 

幼児食を楽しく進める3つのコツ

 

コツ1.かわいく盛り付ける

見た目が変わるだけでも、新鮮な気持ちになりワクワクしますし、「おいしそう、食べたい」と感じると、人の体の中では消化液の分泌が始まることが分かっています。

使う器を変えたり、串に刺したり、ワンプレートにしてみるなど、子どもの「食べたい」を刺激する盛り付けを工夫してみましょう。

コツ2.いろいろな味を知ってもらう

幼児期は味覚や食嗜好が培われ、食習慣の基盤が作られる大切な時期です。

この時期はいろいろな食べ物の味を知ることが大切です。食べ物に対する好みは、食経験の情報が脳に記憶として刻みつけられることによって決まるといわれています。

記憶は3~4歳ころから確立するといわれていますので、この後加齢とともに食体験がどんどん広がっていけば、子どもの食べものに対する好みもいろいろと変わっていくことになります。

嫌いな味覚でも、少しずつ経験を積んでいけば食べられるようになり、おいしさがわかるようになっていきます。ついつい食べるものばかりを使ってしまいがちですが、食材の種類やメニューを工夫したいですね。

コツ3.家族でいっしょに食卓を囲む

大人が楽しんで作って、楽しんで一緒に食べることから始めるのが、なによりおいしい食事になります。

私自身も子どもが語りかけているのに「さあ食べて!」と脅迫じみた言葉を掛けていたことがあり、作ったものはがんばって食べさせたくなってしまいますが、子ども自身が「食べることは楽しくて、幸せなこと。」と思えていることが大切です。

その為にはパパママに余裕があることも大切です。手間の少ない食事ですませる、紙皿にして洗い物を減らす、周囲のサポートに頼るなど上手に息抜きをして、無理せず、心地よく過ごせる方法を見つけていきましょう。

 

まとめ

 

大人の食事とは別に子どもの成長に適した食事を用意する必要がある、離乳食や幼児食。まずは味付け、大きさや硬さ、栄養バランスについて目安を押さえておきましょう。

個人差も大きく、離乳食・幼児食の進み方は子どもによってさまざまです。育児書やマニュアルはあくまでも参考にして、子どもの様子をよく観察しながら、親子で楽しんでいけたらいいですね。

 

子どもの為に日々試行錯誤しながら食事を用意するのは大変なことです。せっかく手間や時間をかけて作ってもあまり食べてくれず落ち込んだりすることもありますよね。

家族でいっしょに食卓を囲む為には、パパママがリラックスできるていることは欠かせません。冷凍幼児食TotPlateが楽しい食卓、家族の時間を過ごす一助になれば嬉しいです。

 

 


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