【管理栄養士が教える!】離乳食完了期への移行はいつ頃?目安や進め方を紹介
離乳食完了期のスタートはいつ頃から?
離乳食完了期は12~18ヶ月(1歳~1歳半)頃が目安で、1日3回と1~2回の捕食(おやつ)をとり、エネルギーや栄養素の大部分は母乳やミルク以外の食品からとれるようになった時期のことをいいます。
離乳食完了期では、形のある食べ物を噛みつぶすことができるようになりますが、個人差があるため、赤ちゃんの様子をよく観察しながらそれぞれのペースで進めていくことが大切です。
離乳食完了期に移行する赤ちゃんの成長目安
- ・前歯が8本生えそろう(1歳前後)
- ・歯を使うようになり、噛んだりかじったりが上手になる
- ・前歯で一口量を噛み取れるようになる
- ・バナナくらいの固さの食材をしっかりカミカミできる
- ・手づかみ食べ中心からスプーンやフォークに興味をもつようになる
- ・完了期後半ごろ、奥歯(第一乳臼歯)が生え始める
離乳食完了期の進め方
1回あたりの食事量
①穀類
- ・ごはん 軟飯90g〜、ごはん80g
- ・食パン 30g
- ・うどん 乾麺30g、ゆで麺90g
②野菜・くだもの〉40〜50g
③たんぱく質類
- ・肉・魚 15〜20g
- ・豆腐 50〜55g
- ・卵 30〜40g(全卵1/2〜2/3個)
- ・乳製品 100g
食事のタイミング
1日3食(朝・昼・夕)と補食(1日1~2回)は食事に影響しない範囲で与える
離乳食完了期の調理のポイント
〈穀類、野菜、たんぱく質類の基本的な調理〉
- ①軟飯 米1:水2〜3の割合
- ②野菜 1cm角にカットして柔らかく茹でる(歯ぐきで噛める固さ)
- ③白身魚 茹でたものを一口大にほぐす
与える時は、初期からと同じように適温(熱すぎず、冷たすぎず)が好ましいです。
また、完了期には、赤ちゃんが手づかみで食べられるメニューを入れることもポイントです。
離乳食 完了期移行に関するよくある質問
質問1.離乳食完了期に移行した後はミルクを与えない方が良いですか?
完了期スタート時の離乳食とミルクの量は、7:3くらいが目安です。赤ちゃんが離乳食に慣れてきたら、徐々に卒業していきます。
赤ちゃんによって、離乳食をよく食べる子、あまり食べない子と様々です。食事を3回にしたからといきなり止めるのではなく、赤ちゃんの様子をみながら少しずつ減らしていきましょう。
質問2.好き嫌いがあり食べてくれず困っています。
赤ちゃんは甘いもの、うま味のあるものをおいしいと感じよく食べることが多いです。一方、酸味や苦味のあるものは、体が毒かも、腐っているかもと判断することがあるため、食べないことが多いです。
酸味や苦味は少しずつ練習することで食べられるようになってきます。様子をみながら少しずつ与えてみたり、買い物へ一緒に行くなど、食材に親しむ機会を持つようにしましょう。
また、食べない食材やメニューがあっても、嫌いなものと決めつけないようにしましょう。少し日を空けて出してみたり、調理法や切り方、味つけなどを変えたりしてチャレンジしてみると、食べてくれることもあります。
質問3.手づかみ食べは汚れるのでさせたくないです。
手づかみ食べは、目で確認する、手でつかむ、口に運ぶという、目と手と口の協調運動で、赤ちゃんが上手に食事ができるようになるための大切な練習です。繰り返すことで、少しずつ食べ方も上達していきます。
手づかみ食べをさせるときは、以下のポイントを押さえておきましょう。
「汚れるのでさせたくない」という気持ちも本当によく分かりますが、床にシートや新聞を敷くなど、片付けやすい工夫をして、赤ちゃんの手づかみ食べを見守りましょう。
質問4.毎日の食事の栄養バランスが気になります。
離乳食完了期の栄養バランスは大切ですが、あまり難しく考えず、なるべく食材が偏らないようにいろいろな食材を組み合わせるように意識しましょう。
また栄養バランスが気になる時は、ベビーフードは赤ちゃんの月齢に合わせて作られているので、安心して赤ちゃんに与えられます。ベビーフードを取り入れることで、離乳食づくりの負担も減らせます。
6ヶ月以降は鉄分が不足しやすいので、鉄を多く含む食品(大豆製品、ほうれん草、牛肉、卵、まぐろ、青背の魚、小松菜、豚肉、レバーなど)を取り入れたメニューづくりがおすすめです。冷凍幼児食TotPleteは、不足しやすい鉄、たんぱく質、カルシウムなどの栄養素を考慮したメニュー展開です。
まとめ
赤ちゃんが積極的に、手づかみをしたがったり、スプーンやフォークを使いたがるようになったら、離乳食完了期へ移行するサインです。赤ちゃんが自分でバナナくらいの固さのものを歯茎でつぶして食べることができることを確認して進めましょう。
成長に合わせて食事量や味付け、固さや大きさなどを調整することで、子どもの食べる意欲を育てます。楽しく食べることと生活リズムを整えることを意識することも大切です。
離乳食完了期は食べられる食材の幅もグッと広がり、パパやママと同じものを食べる楽しみを発見できる時期である一方、離乳食の回数が増えることで離乳食づくりが大変になることや、好き嫌いや落ち着いて食べてくれないなどの悩みも増えます。
頑張り過ぎず、食事の時間を楽しむことを一番に大切にしていきたいですね。ベビーフードを上手に活用することもおすすめです。また離乳食完了後の幼児食では冷凍幼児食TotPleteもぜひお試しくださいね。