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【栄養士が教える!】離乳食完了期のミルクの量はどれくらい?離乳食開始以降の目安を解説します

2023.08.06
【栄養士が教える!】離乳食完了期のミルクの量はどれくらい?離乳食開始以降の目安を解説します

離乳食開始の目安とは?

赤ちゃんが産まれてしばらく経つと、「離乳食を始める時期」が気になりますよね。初めて離乳食を作るお母さんにとって、離乳食開始時期というのは不安に思うこともあるのではないでしょうか。

月齢での目安は生後5~6ヶ月頃が目安です。ただし赤ちゃんの成長というのは個人差もあるので、5カ月に入ったら必ずしも始められるというわけではありません。

事故につながらないよう、その子の成長に合わせて始めてくださいね。目安としては次のようなこともあげられます。 

  • ・首がしっかりすわり、寝返りができる。
  • ・5秒以上座っていることができる。
  • ・ママ、パパの食事をじっと見たり、よだれを垂らす、モグモグと口を動かすなど、食べ物に興味を示す。
  • ・スプーンや指などを口に入れても、下で押し出すなど吸啜反射が少ない。

スムーズに始めることが出来なくても、大丈夫。焦らず楽しい食事を心がけてゆっくり進めましょう。

 

【時期別】離乳食とミルク量の目安

離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)

まずは、すりつぶした10倍小さじ1から始めます。赤ちゃんが問題なく食べることができ、体調も良いようであれば、翌日からさらに小さじ1ずつ増やしていきます。

10倍がゆに慣れてきたら野菜のペーストを小さじ1与えてみて、10倍がゆ同様に少しずつ量を増やしていきます。順調に進んだ場合は1週間で3種類くらいの野菜を食べられるようになりますよ。

離乳食開始から2週間ほど経ち、野菜にも慣れてきたら、豆腐や白身魚のペーストでたんぱく質にも挑戦しましょう。 

スタートから1カ月の目安

【食事の回数1回】

  • 炭水化物小さじ4~6
  • 野菜小さじ2~3
  • たんぱく質小さじ1ほど 

 この時期では食事に慣れることが目標なので、栄養はこれまで通り母乳やミルクからがメインです。母乳は欲しがるだけ、ミルクは種類にもよりますが1回あたり200mlほどを1日5回ほど飲む赤ちゃんが多いようです。離乳食後には、これまでと同じくらいの量を飲ませても大丈夫です。 

離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)

離乳食中期になると食事の回数が1日2回に増え、1回に食べる量も少しづつ増えてくるでしょう。この時期になると数秒モグモグして食べるようになり、ペースト状のものだけでなく、みじん切りにした粒つぶ状のものを食べられるようになってきます。おかゆも7倍がゆにして、徐々に5倍がゆへと移行してみてください。 

【食事の回数2回】

  • 5倍かゆ 50~80g
  • 野菜   小さじ4~6(20~30g)
  • 豆腐   大さじ2~(30~40g)
  • 魚または肉 小さじ2~3(10~15g) 

母乳やミルクを食後に与えてください。母乳は欲しがるだけ、ミルクは約800~1000mlを1日5回ほどに分けて与えます。ミルクだけの時間には200mlほど、離乳食後には160ml程と少し減らすのが好ましいです。

食事を食べた量が少なかった時はミルクを200mlあげるなど、調整してみましょう。目安としては全体の栄養の30%ほどを離乳食からとります。 

離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)

離乳食後期にはカミカミ期に入り、食事が3回になります。徐々に大人と一緒に食事をとったり、生活リズムも整ってくるのではないでしょうか。

食事の量の目安は次の通りです。 

【食事の回数3回】

  • 5倍粥  90g(軟飯の場合 80g)
  • 野菜   大さじ2~(30~40g)
  • 豆腐   大さじ3(45g)
  • 魚または肉 小さじ3(15g) 

この時期になると栄養の70%ほどを離乳食からとるようになります。離乳食をよく食べる子はミルクの量が減ってくる子もいるかもしれません。離乳食後には母乳は欲しがるだけ、ミルクも1回あたり160ml~200ml程与えます。

回数は食事のあと3回+2回の全部で5回ほどです。1日トータル1000mlほど与えても大丈夫ですが、離乳食をしっかりと食べ、ミルクを拒む場合は無理強いをする必要はありません。 

離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)

1歳になると離乳食を3食しっかり食べるようになってくる子が増えます。食事の回数も3回+おやつが2回と、栄養のほとんどを食べ物からとるようになるので、徐々にミルクを卒業する時期です。 

【食事の回数3回+おやつ2回】

  • 軟飯  90g(普通飯 80g)
  • 野菜  40~50g
  • 豆腐  50~55g
  • 魚または肉 15~20g 

ミルクのやめ方は突然やめてもダメではないですが、1歳を過ぎてもミルクが好きな子は泣いたり、欲しがるでしょう。まずは離乳食後のミルクをやめるなど、その子のペースで減らして、徐々に卒業するのもよいですね。

離乳食をなかなか食べない、体重が増えないなど、栄養面が気になる場合はフォローアップミルクを利用してみるのもよいかもしれません。フォローアップミルクは栄養補助のためのミルクなので、栄養面にあまり問題なければミルクの代わりに牛乳をあげてみるのもよいですね。

  

離乳食 完了期 ミルクの量に関するよくある質問

質問1.ミルクはいつまで与えて良いですか?

1歳を過ぎたころにミルクを卒業する赤ちゃんが多いようです。1歳すぎても赤ちゃんが欲しがる場合は、与えてもかまいませんが徐々に減らすなど卒業の準備をはじめましょう。

寝る前のミルクは虫歯になりやすい、ミルクの時期が長いとミルクへの執着が強くなるなどのデメリットもあります。1歳~1歳半ごろまでにやめられるのが理想ですね。 

質問2.ミルクの減らし方にコツはありますか?

まずは離乳食後のミルクをなくすことから始めてみてはいかがでしょうか。急にやめると欲しがって泣いてしまう赤ちゃんもいますので、徐々に減らすことがおすすめです。ミルクのうちの1回を湯冷ましや麦茶に置き換えてみたり、牛乳を与えてみるのもよいですね。 

質問3.離乳食を始めてからミルクを飲まなくなりました。与えなくても大丈夫ですか?

離乳食をしっかり食べている子はミルクを飲まなくなるかもしれませんね。嫌がる場合は無理強いをする必要はありませんが、離乳食初期~後期はミルクからの栄養も大切な時期です。離乳食後も飲むときは与え、離乳食後以外のミルクはこれまで通り飲ませるようにしましょう。

 

まとめ

ミルクを卒業する時は赤ちゃんがしっかりと離乳食を食べて栄養がとれていることが大切です。

大変に感じることもあるかもしれませんが、ママやパパが焦ってしまうと食事が楽しいものではなくなってしまうかもしれませんね。ひとりひとりに合ったペースで、ステップアップをしていきましょう。

 


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