【管理栄養士が教える!】離乳食完了期におすすめ!栄養バランスのとれた主菜レシピ3選
離乳食後期になると赤ちゃんが食べられる食材の幅が広がり、食事の回数も増えます。栄養バランスを考えなければならないけれど、どんな離乳食を用意すればいいのか悩んでいる人もいるかもしれません。
今回はバランスのとれた献立の立て方と主菜についてご紹介します。
主菜とは?
主食・主菜・副菜を意識することで、バランスよく栄養素を取ることができます。主食は炭水化物、主菜はたんぱく質、副菜は食物繊維やビタミン・ミネラルを主な材料とする料理です。
献立の立て方
献立を考えるときは1週間の中で、栄養バランスがよくなるよう、主菜(肉・魚)や主食を決めておきます。肉・魚や野菜は同じ種類ばかりにならないように意識するとバランスが整いやすくなります。
主菜は「肉と魚を週3日ずつ」、主食はごはんばかりだと飽きてしまうので「めん類も1~3日入れる」などメニューを考える前にざっくり決めてみましょう。野菜は種類がいつも同じにならないよう、いろいろな旬の野菜を意識して取り入れます。
- 炭水化物:ごはん、パン、うどん、パスタ、中華麺など
- ビタミン・ミネラル:野菜、果物、きのこ類、海藻類など
- たんぱく質:肉、魚、卵、大豆製品など
離乳食完了期におすすめ!栄養バランスのとれた主菜レシピ3選
01鮭のみそマヨ包み焼き
生鮭 1切れ
塩 適量
【みそマヨたれ】
白みそ 小さじ1 (通常のお味噌の場合は小さじ½~)
マヨネーズ 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
白ごま(白すりごま) 小さじ1
ブロッコリー 2~3株
(玉ねぎ・人参・じゃがいも・小松菜・さつまいも・かぼちゃなどの野菜もおすすめ)
【下準備】
- 生鮭の全体に塩をふり、10分程置いて水気をふき取る。
- みそマヨダレの材料を混ぜ合わせる。
【作り方】
① クッキングシートの中心に生鮭・ブロッコリーを乗せ《みそマヨダレ》を塗り広げる。
② 上下をきっちり重ね合わせて包み、両端をキャンディ包みにする。
③ 600Wの電子レンジで3分~3分半程加熱する。
※鮭にはたんぱく質の他、DHA・EPA、ビタミンD、アスタキサンチンなどの栄養素が注目されます。
02たらの揚げ焼き中華あんかけ
〈材料〉(2人分)
- ・タラ(切り身) 60g
- ・塩 少々
- ・片栗粉 小さじ1/2
- ・油 小さじ2
- ・人参 20g
- ・玉ねぎ 20g
- ・小松菜 5g
- A
- ・水 50㏄
- ・酒 大さじ1/2
- ・オイスターソース 小さじ1/4
- ・片栗粉 小さじ1/4
- ・鶏ガラスープの素 少々
【下準備】
- ・タラは皮を除いて8等分に切り、水気を除いて塩で下味をつけておく。
- ・人参は皮を除き、長さ2cmの千切り。
- ・玉ねぎは皮を除き、長さ2cmの薄切り。
- ・小松菜は根元を除き、長さ2cmの千切り。
- ・Aは合わせておく。
【作り方】
- ①フライパンに油を熱し、タラに片栗粉をまぶして焼く。(強火3分〜)
- ②焼き色がついたらバットに取り出し、同じフライパンで人参・玉ねぎ・小松菜を炒める。
- ③Aを加え、混ぜながら加熱し、とろみをつける。(沸騰後1分)
- ④①を戻し入れ、やさしくからめるように混ぜる。
※鱈にはたんぱく質の他、DHA・EPA、ビタミンD、カリウムなどの栄養素が注目されます。
03お子様プルコギ
〈材料〉(2人分)
- 牛切り落とし肉 60g
- 玉ねぎ 1/8個
- しいたけ 2個
- パプリカ 1/8個
- 人参 1/8個
- 大豆もやし 1/4袋
- サラダ油 大さじ1
A
- 醤油 小さじ1
- 酒 こさじ1
- 砂糖 こさじ1
- ごま油 小さじ1
- にんにく 1/4片
- 白いりごま 大さじ1/2
【下準備】
- 玉ねぎ、パプリカは長さ2cmの薄切りにする。
- しいたけは軸を切り落とし薄切りに、人参は長さ2cmの千切りにする。
- にんにくはすりおろす。
- Aは混ぜ合わせて牛肉と合わせて30分~置く。
【作り方】
① フライパンに油を熱し、玉ねぎを炒める。
② 透明感が出たらパプリカ、もやし、しいたけ、人参を入れて炒め、肉を加えてしっかり炒める。
③ 白いりごまを入れてさっと炒める。
※牛肉にはたんぱく質の他、ビタミン12、亜鉛、鉄などの栄養素が注目されます。
離乳食完了期の主菜レシピに関するよくある質問
質問1.食事中に遊び食べをして、なかなか食事が進みません。
大人から見ると遊んでいるように映るかもしれませんが、目で食べ物の位置や大きさ、形などを確かめ、手で食べ物のかたさや温度などを感じるなど、子どもは子どもなりに一生懸命食事の自立に向かっていろいろな学習をしています。
また空腹で食事をむかえる、テレビを消したりおもちゃを片づけるなど食事に集中できる環境をつくることも大切です。3歳以降になれば「遊び食べ」は徐々に少なくなっていきますので、ある程度けじめをつけながら、上手に対応していきましょう。
質問2.ごはんを手でぐちゃぐちゃにしたり、スプーンを遊び道具にしたりします。
手でご飯をさわることで、ご飯のかたさや温度を感じたり、口への運び方を覚えていきます。私たちママにとっては根気のいることですが、手づかみ食べは沢山経験させてあげましょう。
質問1でお答えした内容と同じで、空腹で食事をむかえる、テレビを消したりおもちゃを片づけるなど食事に集中できる環境をつくることも対処方法の一つです。
質問3.毎日の食事で、なかなか栄養バランスのとれた手料理が作れず悩みます。
毎食栄養バランスのとれた食事を用意することは本当に大変ですよね。毎食手作りである必要はありません。離乳食・幼児食のレトルト、冷凍の商品も多くなりました。
冷凍幼児食Tot Plateは素材や味付け、幼児期に適した調理法や栄養素にこだわった商品です。パパ・ママと笑顔で囲み、会話をしながらの食事は何よりも、楽しくおいしく食べることができます。 色々なサービスや商品をうまく活用してみてください。
まとめ
今回は主菜について紹介しました。子どもにとって主菜から摂る「たんぱく質」は欠かせない栄養素です。
栄養素の中でもたんぱく質は「毎食」摂る必要があると言われています。レシピを紹介しましたが、その他にも卵焼き、豆腐入りのお味噌汁など、簡単に作ることができるメニューもあります。
ぜひ、献立の中に「たんぱく質」を摂ることができる、肉、魚、卵、大豆製品などの食材を入れることを意識してみてください。