【管理栄養士が教える】離乳食のマグロはいつから?固さや量の目安、おすすめレシピをご紹介!
マグロはいつから与えていい?
お刺身の中でも人気の高いマグロ。赤ちゃんの食事にも取り入れて、家族で楽しめたら嬉しいですよね。今回は、月齢別のマグロの与え方や選び方、マグロを使った離乳食レシピをご紹介します。
【月齢別】離乳食で与えるマグロの固さ・量の目安
初期(生後5~6ヶ月ごろ)
離乳食はつぶしがゆから始めて、すりつぶした野菜、慣れてきたら豆腐や白身魚、卵黄と少しずつステップアップしていきます。
マグロは離乳中期ごろから取り入れるのがよいでしょう。
中期(生後7~8ヶ月ごろ)
白身魚を試してから、お魚の次のステップとして、マグロを取り入れてもよいでしょう。細かくほぐして与えます。
マグロは加熱するとかたくなったりパサつきやすいので、おかゆに混ぜたり、とろみをつけるとよいでしょう。
後期(生後9~11ヶ月ごろ)
粗くほぐした大きさでも食べられるようになります。
離乳後期でもとろみをつけた方が食べやすいでしょう。お子さんの食べる様子を見ながら、大きさやとろみの加減などを調整してください。
完了期(1~1歳半ごろ)
1cm角程度の大きさが食べられるようになります。
とろみをつけたり、衣をつけて焼くなど、手づかみ食べしやすい形に調理してあげるとよいでしょう。
離乳食に使用するマグロの選び方
離乳食では、マグロの刺身を使うのがおすすめです。骨を取る必要がないので、調理の手間が少なく、赤ちゃんに安心して与えられます。
トロなどの部位は脂質が多いので、赤身の部分を使うとよいでしょう。また、離乳食に使うマグロは、鮮度のよいものを選ぶことも大切です。
離乳食に使用するマグロの調理ポイント
臭みをとる
刺身を買ってきた場合は、表面を水でサッと洗ってしっかり水気を拭き取ると、マグロの臭みを取り除くことができます。
また、離乳食に使う場合は、苦味のある血合いも取り除くとよいでしょう。
十分に加熱する
刺身の場合、大人は生で食べますが、赤ちゃんは消化機能が未発達で、病原菌や毒素への抵抗力が弱いため、食中毒に注意が必要です。調理をするときは、中までしっかりと加熱しましょう。
離乳食で使用するマグロの保存方法
マグロは茹でてほぐし、1食分ずつ小分けに分けて、冷凍保存しておくとよいでしょう。
冷凍で1週間程度保存が可能です。
離乳食におすすめ!マグロを使ったレシピ3選
レシピ1.まぐろのおろし煮(離乳中期)
材料(5食分)
まぐろ(刺身用)…50g
大根…30g
だし汁…150g
水溶き片栗粉
片栗粉…小さじ¼
水…小さじ½
下準備
・まぐろは2〜3mm角に切る。
・大根は皮をむき、すりおろす。
作り方
①鍋にまぐろ、大根、だし汁を入れ、柔らかくなるまで煮る(沸騰後、アクを取り除き、フタをして弱火で約8〜10分)。
②水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
③すりつぶす。
★冷凍で1週間保存可能
レシピ2.まぐろと青梗菜の中華風(離乳後期)
材料(5食分)
マグロ(刺身用)…50g
玉ねぎ…40g
青梗菜…50g
ごま油…小さじ½
だし汁…100ml
しょうゆ…小さじ¼
水溶き片栗粉
片栗粉…小さじ¼
水…小さじ½
下準備
・マグロは細かく刻む。
・玉ねぎは皮をむき、繊維にそった薄切りにし、長さ5mmに切る。
・青梗菜は茎と葉に分け、幅2〜3mm、長さ1cm程度の細切りにする。
作り方
①鍋でごま油を熱し、マグロ、玉ねぎ、青梗菜の茎の部分を入れ、しんなりするまで炒める(中火)。
②青梗菜の葉を加えサッと炒め、だし汁を加え煮る(弱火〜中火約6〜7分)。
③しょうゆを加え、サッと煮る。
④水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
★冷凍で1週間保存可能
レシピ3.マグロとほうれん草の和風クリーム煮(離乳後期)
材料(5食分)
マグロ(刺身用)…50g
ほうれん草…20g(★茹でて水にさらしたあとの分量)
玉ねぎ…50g
だし汁…120mL
牛乳…大さじ2
みそ…小さじ¼
水溶き片栗粉
片栗粉…小さじ½
水…小さじ1
下準備
・マグロは1cm角に切る。
・ほうれん草は下茹でし、水にさらし、水気をしっかりしぼり、細かく刻んでおく。
・玉ねぎは長さ2cmくらいの繊維に沿った薄切り。
作り方
①鍋にマグロ、ほうれん草、玉ねぎ、だし汁を入れ、柔らかくなるまで煮る(沸騰後アクがあれば取り除き、弱火約7〜8分)。マグロは火が通ったら菜箸で食べやすい大きさにほぐす。
②牛乳、みそを加え、全体に馴染ませる。
③水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
★冷凍で1週間保存可能
離乳食マグロに関するよくある3つの質問
質問1.離乳食にマグロの水銀は大丈夫?
乳幼児は成人と同様にメチル水銀を体内から排泄できるため、離乳食にバランスよく取り入れていれば、メチル水銀の影響については心配ないとされています。
質問2.マグロに含まれる主な栄養素は?
マグロは、たんぱく質や鉄、EPAやDHAなど質の良い脂質を含んでいます。
質問3.マグロにアレルギーはある?
マグロはヒスタミン中毒に注意が必要です。ヒスチジンというアミノ酸が細菌の増殖によってヒスタミンになり、じんましんや頭痛、発熱など食物アレルギーと似た症状を引き起こします。
ヒスタミン中毒の予防には、鮮度のよいものを購入し、適切に冷蔵保存し、新鮮なうちに食べることが大切です。
まとめ
マグロは刺身用を使うと離乳食にも活用しやすい食材です。加熱するとパサつきやすいですが、とろみをつける、おかゆに混ぜるなど工夫することで、赤ちゃんも食べやすくなりますよ。
離乳後期から不足しやすい鉄も含んでいますので、離乳食に上手に活用してみてくださいね。