【栄養士が教える!】離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)におすすめ!トマトを使用したレシピ3選
トマトはいつから与えていい?
トマトは離乳食初期から与えることができます。ただし離乳食の初日から与えるのではなく、おかゆに慣れた離乳食開始から1種間以上経ってから与えるようにしましょう。まずは他の食物と同じように少量を与えて、徐々に量を増やしていきます。赤ちゃんに変化がないかよく見守ってあげてくださいね。
トマトの主な栄養素
トマトには栄養が豊富に含まれていますが、代表的なものはリコピンですね。リコピンという名前を聞いたことがあるかたも多いのではないでしょうか。リコピンはトマトの赤い色の素であり、免疫力をアップしてくれる効果があります。リコピンは加熱することで吸収率が良くなるので、火を通す離乳食にもぴったりですね。
トマトにはその他に食物繊維やビタミンなどの栄養も豊富なので、小さいうちから慣れさせておきたい食材の一つです。
離乳食で与えるトマトの大きさ・量の目安
離乳食初期で初めてトマトを与える際は、滑らかなペースト状にしましょう。慣れてきたら、徐々に粗くしたり角切りへと進めていきます。
- 離乳食初期・・・裏ごしのペースト状・少量~15g
- 離乳食中期・・・粗いすり潰し・20~30gほど
- 離乳食後期・・・5㎜角・いろいろな野菜と30~40gほど
離乳食でトマトを与える際のポイントは3つ
1.必ず加熱する
大人は生で食べる機会が多いトマトですが、離乳食に使用する際は必ず加熱します。
加熱することによって、殺菌効果、消化吸収をよくする、アレルゲンの軽減、酸味が抑えられて食べやすくなるなどの効果があります。特に殺菌については、調理する道具などもきれいな状態で調理することが大切です。
2.皮と種は取り除く
離乳食初期、中期の赤ちゃんは、まだ噛まずに食材を飲み込んでいることがほとんどです。
トマトの種や皮が残ると舌触りも悪いですし、まだ消化器官が未発達の赤ちゃんには負担になってしまいます。離乳食に利用する際は種と皮は取り除くようにしてください。
皮をむく方法としては、レンジで加熱、沸騰したお湯に入れる、フォークにさして直火で向く方法があります。いずれも火を通す前にトマトの中央部分に十字に浅く切り込みを入れます。加熱して全体的に皮がめくれてきたら、冷たい水に入れて皮をむきます。1つの時は直火が手軽でおすすめです。
3.与えすぎない
夏野菜のトマトは体を冷やす作用がありますので与えすぎに注意しましょう。消化器官が未発達の赤ちゃんは大人よりも不調を起こしやすいので適量を守って与えることが大切です。
離乳食中期におすすめ!トマトを使用したレシピ3選
レシピ1.トマトで作るおやき(離乳食後期~)
(材料)
トマト(皮と種を取り除いたもの)・・15g
たまご(卵液)・・・30g
しろごはん・・80g
油・・・適量
(作り方)
1. トマトは皮と種を取り除いてから、みじん切りにしておく。
2. 卵はよく溶きほぐしておく。
3. 1のトマトと、2の卵液、ごはんをよく混ぜ合わせる。
4. フライパンに油を敷き、中火で温める。3の生地をフライパンに流し入れて、両面に焼き色がつくまでじっくりと焼く。(目安中火で片面3分ほど)
レシピ2.トマトのサラダ(離乳食後期~)
(材料)
トマト・・・10g
にんじん・・・10
キャベツの葉・・10g
ツナ(ノンオイル)・・・10g
(作り方)
1. キャベツの葉とにんじんはやわらかく茹でて、粗みじんに切っておく。
2. トマトは加熱して種と皮を取り除き、粗みじん切りにする。
3. ツナに熱湯をかけて塩抜きをする。
4. ボウルに1の野菜、2のトマト、3のツナを合わせる。
レシピ3.トマトのポタージュ(離乳食中期~)
(材料)
カットトマト・・・ 25g
牛乳・・・ 大さじ1
ほうれん草の葉 ・・1枚
たまねぎ ・・・20g
片栗粉 ・・・適量
(作り方)
1. ほうれんそうとたまねぎはやわらかく茹でておく。
2. ミキサーに1の野菜とカットトマト、牛乳を入れてトロトロになるまで撹拌する。
3. 小鍋に2を入れて中火で煮込む。水溶き片栗粉を加えてとろみをつけて一煮立ちさせる。
離乳食中期 トマトに関するよくある質問
質問1.トマトにアレルギーはある?
トマトは稀にアレルギーを起こす可能性があります。トマトに含まれるヒスタミンなどによって口の中がかゆくなる、また湿疹や赤みなどのアレルギー症状がでることもあります。
初めて与える際は、病院に行ける日の午前中に少量を与えて様子を観察しましょう。時間が経ってから症状が出る場合もあるので、数時間は様子をみるとよいでしょう。
質問2.トマトは冷凍保存できる?
トマトを冷凍する場合は、種を取り皮を取り除いた状態で冷凍します。ペーストにしたものや細かくカットした物を製氷皿やフリーザーパックに小分けにして冷凍すると便利ですね。
ピューレやソースにしたものを冷凍すると、スープや煮込み料理などにも手軽に使えますよ。
まとめ
トマトはスープやサラダ以外にもソースや煮込み料理などレパートリーが多く優秀な食材です。最近ではカラフルなものや酸味が抑えられたものなど、子どもにも食べやすい品種がたくさん出ていますね。
スープやパスタソースなどは大人も一緒に食べられるので、時短にもなりますね。トマト料理を取り入れて、免疫力をアップしましょう。