ショッピングカート

0

ショッピングバッグは空です

購入する

【管理栄養士が教える!】離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の進め方!アレルギーや調理方法まで解説

2023.10.16
【管理栄養士が教える!】離乳食の卵(卵黄・卵白・全卵)の進め方!アレルギーや調理方法まで解説

離乳食に卵を使えるのはいつから?

卵は、食物アレルギーの原因になりやすい食べ物のひとつです。食物アレルギーとは、特定の食べ物を食べた後にアレルギー反応を引き起こし、皮膚や呼吸器、消化器、全身に症状があらわれる病気で、乳幼児での発症することが多いのが特徴です。

赤ちゃんが生後5~6ヶ月になって離乳食を開始し、おかゆ、野菜などに慣れ、豆腐や白身魚などたんぱく質を摂るようになったら、卵に挑戦してみましょう。

 

 

卵の離乳食の進め方

 

  • 初期(5〜6ヶ月ごろ):卵黄を耳かき1杯分からスタートし、少しずつ増やす
  • 中期(7〜8ヶ月ごろ):卵黄1個〜全卵1/3個
  • 後期(9〜11ヶ月ごろ):全卵1/2個
  • 完了期(12〜18ヶ月ごろ):全卵1/2〜2/3個

 

 

離乳食における卵の調理方法

卵は加熱することでアレルゲン性が低下しやすいので、調理によって低アレルゲン化させることができます。そのため、生卵がダメでも、十分に加熱することで症状が出ない場合もあります。

卵黄の調理方法

熱湯で20分間ゆでた卵から卵黄を取り出し、半分に割って卵黄中央部からほんの少しすくい取ります。

卵黄は、冷ましたお湯、おかゆ、すりつぶした野菜等と混ぜて、トロトロのなめらかな状態にします。初日は耳かき1杯分、翌日は2杯分、と様子を見ながら、少しずつ量を増やし、卵黄1個分まで食べられるようにしましょう

卵白・全卵の調理方法

卵白は、卵黄1個分を食べられるようになってから始めます。

卵黄と同様に、熱湯で20分間ゆでた卵の卵白を耳かき1杯分から試し、問題がなければ、少しずつ量を増やしていきましょう。卵白に慣れてきたら、卵黄と混ぜて全卵であげてみてください。

ゆで卵は細かく砕いたり、スープに入れたりすると食べやすくなります。分量が増えてきたら、いろいろな卵料理を試してみるのがおすすめです。

 

 

卵のアレルギー対応について

アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は卵黄より卵白に多く含まれます。卵は加熱処理することでアレルギーを起こしにくくなるので、固ゆでした卵黄から始めて、十分に火が通っていない半熟の卵は食べさせないように気をつけることが大切です。

アレルギーと思われる症状があった場合は、自己判断せずに、すぐに病院を受診してください。

 

 

管理栄養士が教える!卵を使った離乳食レシピ3選

レシピ1.卵(卵黄)とブロッコリーのおかゆ(中期)

【材料】

  • 7倍がゆ   80g
  • 卵黄    1/2個 
  • ブロッコリー(つぼみ)5g

【作り方】

  • ① 卵を15分以上茹でて卵黄の半量をみじんきりにする。
  • ②鍋に湯を沸かし、ブロッコリーを茹でて、みじん切りする。
  • ③鍋に7倍がゆを入れ、①と②を加え、温める。

 

レシピ2.卵サンド(後期)

【材料】

  • 食パン  1枚切り1枚
  • 卵    1/2個 

【作り方】

  • ① 卵を15分以上茹でて半量をみじんきりにする。
  • ② 食パンの耳をカットして半分にカットする。1枚の片面に1を塗り、もう1枚の食パンで挟む。
  • ③ 食べやすい大きさにカットする。

 

レシピ3.きなこと豆乳のフレンチトースト(完了期)

【材料】

  • 食パン(6枚切り)1/2枚
  • 溶き卵       1/2個分
  • 豆乳       大さじ2
  • きび砂糖     ひとつまみ
  • きなこ      小さじ1/2
  • 油(またはバター)少々

 【下準備】

  • 食パンは耳を除き、食べやすい大きさに切っておく。

【作り方】

  • ①ボウルに卵、牛乳、砂糖、きなこを加えて混ぜ合わせる(卵液)。
  • ②食パンを入れて卵液をなじませる。
  • ③フライパンに油を熱し、②を入れ両面をじっくり焼く。

 

 

離乳食 卵に関するよくある質問

質問1.毎日卵を与えても大丈夫?

月齢に合わせた目安量に沿っていれば、離乳食に毎日卵を使っても問題ないでしょう。一方、魚や肉、豆腐や乳製品には、たんぱく質の他に卵では摂りづらい栄養素も含まれています。

バランスよくさまざまな食材を食べることで、赤ちゃんの成長に必要な栄養を十分に摂取することができます。卵ばかりではなく、他の食材と交互に使うなど工夫しましょう。

質問2.卵を与える時期を遅くすればアレルギー予防できる?

2019年より前は、卵は離乳食中期(生後7~8か月)を目安に開始することが推奨されていましたが、卵を与える時期を遅くしたとしても、赤ちゃんのアレルギー発症の予防につながらないことがわかったことから、ガイドラインが改訂されました。卵を与える時期を遅くしたからといって、アレルギー反応の出方には関係がありません。

また乳児・幼児のアレルギーの特徴として、多くの場合でアトピー性皮膚炎を合併しています。逆にアトピー性皮膚炎の乳児・幼児では約75%が食物アレルギーを持っていると言われています。アレルギーの可能性がある場合は、離乳食を始める前に医師に相談し、管理してもらいながら6か月ごろから少しずつ食べさせ始めるといいでしょう。

質問3.そもそも卵は与えない方がよい?

アレルギーを心配し、卵を与えない方がよいかと言えば、そうではありません。生後5~6ヶ月になると母乳だけでは栄養が足りなくなります。卵はたんぱく質(体内で生成できない必須アミノ酸が全て含まれる)の他、ビタミン、ミネラル、鉄分などが豊富で、とても栄養価の高い食品なので、離乳食に取り入れていきましょう。

 

 

まとめ

離乳食の卵の食べ進め方をご紹介しました。卵はたんぱく質を食べはじめる離乳食初期(生後6か月)からスタートします。卵はアレルギーがでやすい食材のため、赤ちゃんの離乳食に導入するときは格別の注意が必要です。

卵黄からはじめて、卵白、全卵へと進めていきましょう。また、卵によるアレルギー反応が出た場合に備えて、小児科が開いている平日の午前中などの時間帯に試してください。見た目や触感によっても赤ちゃんの食べやすさが変わるので、様子をみながら工夫してみてくださいね。

 


タグ :