【栄養士が教える】離乳食の枝豆はいつから?大きさや固さの目安、おすすめレシピをご紹介!
枝豆はいつから与えていい?
枝豆を離乳食で使えるようになるのは離乳食中期以降です。枝豆はペーストにしても滑らかな状態にするのが難しく、茹でても舌でつぶせるやわらかさにするのが難しい食材です。
中期以降になったからと急いで与える必要もありません。誤嚥の可能性がある食材ですので、心配な場合は完了期以降もペースト状で与えましょう。
【月齢別】離乳食で与える枝豆の大きさ・固さの目安
中期(生後7~8ヶ月ごろ)
薄皮をとります。裏ごしや潰すなどしたものにとろみをつけて、ペースト状のものを与えます。
後期(生後9~11ヶ月ごろ)
薄皮をとります。後期も裏ごしや潰すなどしたものにとろみをつけて、ペースト状のものが安心です。
完了期(1~1歳半ごろ)
薄皮を取り除き、やわらかく茹で、のどに詰まらないよう小さく刻んだものを与えます。
離乳食で使用する枝豆の下ごしらえ
1.塩をまぶし水洗いする
枝豆の皮にはうぶ毛があります。塩をまぶしてこすり洗いをすることで、うぶ毛がとれてきれいに茹でることができます。
2.鍋や電子レンジでゆでる
鍋の場合はたっぷりのお湯で、さやごと茹でます。やわらかくなりにくい食材ですので、10分以上長めに茹でましょう。大人の分を茹でる場合は塩を入れますが、離乳食用は塩を入れずに茹でましょう。
電子レンジの場合は、少量の枝豆にたいして30mlほどの水を一緒に耐熱容器に入れます。ラップをしたら、電子レンジ600w8分ほど加熱します。(固い場合は加熱時間を長くしてください)
3.薄皮をとる
鍋で茹でる場合も電子レンジ調理の場合も、加熱後はさやからとりだして薄皮をむきます。
薄皮は水の中でむくときれいにむきやすいです。
離乳食で使用する枝豆の保存方法
枝豆は冷凍保存をすることができます。
さやごと茹でたものを冷凍保存しておくこともできますが、離乳食用の場合は潰したり刻んだものを小分けして冷凍しておくと便利です。新鮮な枝豆をやわらかく茹で、薄皮をむきます。赤ちゃんの月齢に合った形に潰したり刻んでおきます。小分け容器やラップで小分けして冷凍します。
冷凍した枝豆は1週間を目安に使い切り、しっかり加熱して与えてくださいね。
離乳食におすすめ!枝豆を使ったレシピ3選
レシピ1.枝豆のポタージュ
(材料)2~3食分
枝豆 10粒くらい
じゃがいも 10g
だし汁 160ml
(作り方)
1. 枝豆はやわらかく茹で、薄皮をとる。
2. 鍋にだし汁と1の枝豆、皮をむいたじゃがいもを入れて煮込む。
3. 2をミキサーで攪拌する。この時にだし汁は全て入れずに残しておく。
4. ミキサーで撹拌した3を鍋に移す。弱火で煮込みながら、残しておいただし汁を少しずつ加え混ぜながら、とろみを調節する。
レシピ2.枝豆とかぼちゃのおやき
(材料)
かぼちゃ 40g
枝豆 10g
絹ごし豆腐 40g
片栗粉 大さじ1
油 適量
(作り方)
1. 枝豆はやわらかく茹で、薄皮をとってみじん切りにする。
2. かぼちゃはやわらかく茹で、裏ごしにする。
3. ボウルに1の枝豆、2のかぼちゃ、絹ごし豆腐、片栗粉を入れてよく混ぜ合わせる。
4. 食べやすい大きさに成型して、油を引いて熱したフライパンに並べる。蓋をして蒸し焼きにし、両面に焼き色がついたら出来上がり。(目安中火で片面2分)
レシピ3.枝豆サンドイッチ
(材料)
枝豆 20g
湯 適量
食パン 1枚
(作り方)
1.枝豆はやわらかく茹で、薄皮をむいたら裏ごしにする。湯を適量加えて食べやすいペースト状にする。
2.食パンは耳をカットして半分に切る。片面に1のペーストを塗って、もう1枚で挟む。食べやすい大きさにカットする。
離乳食枝豆に関するよくある3つの質問
質問1.離乳食で枝豆を与えるときの注意点は?
枝豆で注意しなければならないのは誤嚥です。
枝豆に関わらず豆類全般に言えることですが、3歳までは必ず小さく刻んで与えることが大切です。上手に噛むことが難しく、つるっと気管に詰まってしまう事故にならないよう、与える際は必ず大人が見守りましょう。
質問2.冷凍枝豆を使用しても大丈夫?
冷凍枝豆は塩味がついていることがほとんどです。離乳食に使用する際は、一度茹でて塩抜きをしてから調理しましょう。塩がついていないタイプならば塩抜きをせずに使用できます。
質問3.枝豆にアレルギーはある?
枝豆はアレルギーの可能性がある食材です。他の食材同様、病院に行ける日の午前中に少量からはじめてください。赤ちゃんに湿疹やかゆみなどの異変がないか、しっかり見守ってくださいね。
まとめ
大人にとって枝豆は少しくらい歯ごたえがあって塩味があるくらいが美味しいですよね。しかし、小さい子にとって塩味の枝豆は味付けが濃く、豆は誤嚥の危険もあります。
焦って与えず、心配な場合は後期以降、完了期以降にはじめてもかまいません。上手に飲み込めない子は完了期以降もペースト状を与えたり、幼児期も小さく刻んだりと安全を第一に食事に取り入れてみましょう。