【管理栄養士が教える!】離乳食完了期におすすめ!手作りお菓子レシピ3選
お菓子はいつから与えて良い?
市販のお菓子は◯ヶ月〜と表記があるものは、その月齢になったら赤ちゃんの様子を見ながら与えることができますが、栄養的に必要なのは1歳を過ぎてからです。1歳前後になると、つかまり立ちなど運動量もぐっとぐっと増えてきます。
そのため、今までよりも多くのエネルギーが必要になります。しかし、胃が小さく消化器官も未発達なので、一度に多くの量を食べることができず、3回の食事に加えて「おやつ」で補います。
「おやつ」は3回の食事の間に、不足したエネルギーや栄養を補う目的で食べさせます。子どもにとっておやつ=お菓子ではありません。市販の菓子類は乳幼児用を選ぶようにしましょう。
与える量の目安
おやつの1回分の量は、1回の食事の1/4~1/3くらいが目安です。
例)
- ・バナナ 1/2本
- ・みかん 1個
- ・さつまいも 50g
など
カロリーだと約100kcalくらいが目安です。
お菓子を与える際の注意点
1.薄味を心がける
おやつも離乳食と同じように、小さくやわらかく、味付けは薄味を心がけましょう。市販の菓子類は乳幼児用を選びましょう。
2.水分と一緒に与える
喉に詰まる可能性があるものは水分と一緒に与え、しっかり飲み込めているか注意しながら与えましょう。
3.与えすぎない
外出先でぐずってしまった時など、市販の乳幼児用のおやつは重宝しますが、おやつの量は授乳量や3回の食事の摂取状況などによっても大きく変わってきます。あくまで捕食ですので、3食の食事影響しないよう、与える量や時間に気をつけましょう。
離乳食完了期におすすめ!手作りお菓子レシピ3選
レシピ1.フレンチトースト
〈材料〉
- ・食パン(6枚切り)1/2枚
- ・溶き卵 1/2個分
- ・牛乳 大さじ2
- ・きび砂糖 ひとつまみ
- ・油(またはバター)少々
〈下準備〉
- ・食パンは耳を除き、食べやすい大きさに切っておく。
〈作り方〉
- ①ボウルに卵、牛乳、砂糖を加えて混ぜ合わせる(卵液)。
- ②食パンを入れて卵液をなじませる。
- ③フライパンに油を熱し、②を入れ両面をじっくり焼く。
レシピ2.豆乳プリン
〈材料〉(4個分)
- ・豆乳(無糖)200cc
- ・きび砂糖 大さじ2
- ・粉ゼラチン5g(1袋)※ゼラチンはアレルギー注意。少量ずつ。
- ・水 大さじ2
〈下準備〉
- ・粉ゼラチンは水と合わせ電子レンジで加熱(600W 15秒~)で溶かす。
※溶かすときは加熱し過ぎに注意(固まらなくなったり、臭みが出ることがある為)
〈作り方〉
- ①ボウルに豆乳・きびざとうを入れ、混ぜ溶かす。
- ②溶かしたゼラチンに①を少し加えのばした後、①に戻し混ぜ合わせる。
- ③器に分け入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
レシピ3.りんごのコンポート
〈材料〉(作りやすい分量)
- ・りんご 1個
- ・きび砂糖 10g
- ・水 200㏄
〈作り方〉
- 1.りんごは芯・種・皮を除き、厚さ5㎜のくし切りにする。
- 2.鍋にりんご・砂糖・水を入れて混ぜ、水分が出るまでなじませる(5分~)。
- 3.水を加え、加熱する(沸騰後弱火 約15分)。
離乳食 完了期 お菓子に関するよくある質問
質問1.お菓子を与える時間帯は?
おやつ(捕食)は1日2回、食事の間(10時、15時など)にあげるのが基本です。ポイントは次の食事に影響しない時間と量にすることです。
おやつを食べ過ぎて、ごはんが食べられない、お腹が空いていないということがないよう、なるべく決まった時間にあげるようにします。
〈1日のモデルスケジュール〉
- 6:00 起床
- 7:00 朝食
- 10:00 おやつ
- 12:00 昼食 (13:00~昼寝)
- 15:00 おやつ
- 18:00 夕食
- 21:00 睡眠
質問2.市販のお菓子は与えて良い?
市販のお菓子を与える場合は乳幼児用のものを選ぶようにしましょう。
市販のお菓子は離乳食用のものを選び、スナック菓子やチョコレート、生クリームたっぷりのケーキやアイスクリームなど油脂や砂糖がたっぷりのお菓子は与えないようにしましょう。
砂糖の甘さは子どもが大好きな味でクセになりやすく、たくさん欲しがります。強い甘さに慣れると、食材のもつ繊細な甘みを感じにくくなるので、避ける方がおすすめです。
質問3.お菓子しか食べないときはどうすれば良い?
砂糖の甘さは子どもが大好きな味でクセになりやすく、おかしばかり欲しがるようになることもあります。
特に強い甘さに慣れると、食材のもつ繊細な甘みを感じにくくなるので、乳幼児用のものを選び、量を決めるなど上手く付き合いたいですね。
お菓子を食べさせる時のポイントは次の食事に影響しない時間と量にすることです。お菓子や甘い飲み物などをおやつに食べ、体を動かす遊びが少なければ、お腹が空きませんよね。
食事の時間に空腹を感じるよう、「体を動かして遊び、お腹を空かせる」「おやつの量や時間を適度にする」。現実はなかなか難しい時もあるかもしれませんが、食事の時にお腹が空くように意識してみてください。
まとめ
離乳食完了期では不足するエネルギーや栄養素を補うために「おやつ」があります。「おやつ」には穀類のおにぎりやいも類、牛乳(飲料としては1歳以降)・チーズなどのたんぱく質が多い食品、果物がおすすめです。
でもなかなか毎回用意することが難しいこともありますよね。市販のお菓子を与える場合は乳幼児用のものを選び、甘過ぎたり、揚げ物だったりしない物を選ぶようにしましょう。また与える時間や量もポイントです。
「おやつ」と「お菓子」の違いについて、与える量・時間について参考にしてみてください。