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【管理栄養士が教える!】離乳食の完了期とは?赤ちゃんの成長目安や進め方をわかりやすく解説

2023.03.11
【管理栄養士が教える!】離乳食の完了期とは?赤ちゃんの成長目安や進め方をわかりやすく解説

 

 

12~18ヶ月くらいになると最初の奥歯が生え始め、だんだん離乳食を完了し幼児食へ進みます。子どもの成長にあわせて毎日の食事を用意したいけど、どのようなものを与えて良いか悩むパパママはいませんか?

この記事では、離乳食完了期の進め方や食べさせるときのポイントを紹介します。

 

離乳食の完了期とは?

 

一般的に生後5~6ヶ月を離乳食前期、7~8ヶ月を中期、9~11ヶ月を後期、それ以降を完了期といいます。

完了期は手指の機能が発達し、手指を使って食べ物を口に運び、自分で食べれるようになります。歯ぐきでつぶせるくらいのかたさで手づかみしやすく、前歯で噛み切れるかたさと形の食べ物を与えるようにするのが目安です。

離乳食は、母乳やミルクではなく、食事から全ての栄養を摂取できるようになる期間をいいますが、離乳のペースをみながら、完了期は栄養バランスを考えることも必要になります。

 

離乳食完了期を迎える赤ちゃんの成長目安

 

12~18ヶ月くらいになり、最初の奥歯(第一乳白歯)が生え始めると離乳食を完了して幼児食へ進みます。離乳食から固形食(幼児食)に変わっていくときには、頻繁に口の中を見てあげましょう。

「〇ヶ月になったからこんな食べ物を与える」のはなく、「この歯が生えて噛めるようになったからこんな食べ物を与える」ようにすることがポイントです。

 

離乳食完了期の進め方

 

1.1日3食(朝・昼・夕)を習慣にする

離乳食完了は朝食、昼食、夜食の3回の食事に2回のおやつ(捕食)を合わせた5回食です。

食事の回数は生活リズムに大きく影響します。離乳食が完了する頃には、生活リズムも安定していきます。

〈1日のモデルスケジュール〉

6:00 起床

7:00 朝食

10:00 おやつ

12:00 昼食   (13:00~昼寝)

15:00 おやつ

18:00 夕食

21:00 睡眠

2.歯ぐきで噛めるかたさにする

幼児の体の機能の成長・発達は著しく、食べられるものの形態は大きく変わっていきます。咀嚼能力がまだ未熟な1~3歳の子どもが食べる・食べないという反応を示すのは、味が好きだとか嫌いだとかというよりも、食べものの口あたりやかたさ、大きさなどに起因していることが多いです。

完了期はバナナくらいの固さのものを、前歯でかじり、噛んで食べられるようになります。歯茎でつぶせる程度、手でつぶせるくらいの固さが目安です。成長段階に合わせた、食べやすい固さ・大きさを心がけましょう。

3.手づかみしやすいメニューを用意する

この時期は自ら食べようという意欲を削がないことが大事です。手づかみ食べをしやすいメニューや、食具を使う場合はスプーンやフォークで食べやすいメニューにすることで、食べる意欲を引き出すことができます。

 

離乳食を食べさせるときの3つのポイント

 

ポイント1.子どもの食べる意欲を引き出す

手づかみ食べを一番沢山する時期です。この時期は自ら食べようという意欲を引き出すことが大事なので、手づかみ食べを充分にさせてあげましょう。

手や服、テーブルが汚れる、片付けが大変…というのはそうなのですが、手づかみ食べは、食べ物の大きさやかたさ、温度を確かめたり、スプーンやフォークを上手に使う準備のために大事な過程でもあります。

ポイント2.食べる環境を整える

足の裏が床または補助板につく姿勢で、背中をまっすぐ伸ばして座り、テーブルと椅子の高さを調整します。また、おもちゃを片付ける、テレビを消すなど、食事に集中できる環境を整えることも大事です。

ポイント3.食事に興味をもつような会話をする

大人が楽しんで作って、楽しんで一緒に食べることから始めるのが、なによりおいしい食事になります。「これから食べる?」「おいしいね」など、話しかけて、食事に興味を持つようにします。

 

離乳食完了期のよくある質問

 

質問1.離乳食の1食あたりの量はどれくらいが目安ですか?

子どもが食べられる量=「適量」は個人差があるためむずかしいですが、一つの目安にしてみてください。

〈1食の目安量〉

  • 穀類(ご飯・パン・うどん)60〜70g
  • たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)30g
  • 牛乳・乳製品80~100g
  • いも類 10~15g
  • 野菜 60〜70g
  • 海藻・きのこ類 3〜5g
  • 果物 30g

質問2.離乳食を進めていますが、まだミルクも欲しがります。

離乳の完了は、母乳やミルク以外の食べ物からエネルギーや栄養素がほぼ摂取できるようになった状態を言いますが、母乳や育児用ミルクを一切飲んではいない状態というわけではありません。母乳や育児用ミルクは栄養面だけでなく、赤ちゃんの安心にもつながるものです。

母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは食欲や成長に応じた量を、補食のときや就寝時にあげましょう。母乳や育児用ミルクを卒業したい場合は、12〜18カ月頃にはコップを使えるようになるので、哺乳瓶からコップに切り替えていくのも一助になるかもしれません。

質問3.離乳食完了期はどのような食事を与えていいですか?

完了期におすすめのメニューをご紹介します。

おにぎり、オムレツ、卵焼き、(茶碗蒸し)、肉団子、肉じゃが、豆腐ハンバーグ、つくね、親子丼、スープ

やわらかくゆでたり蒸したりしたスティック野菜(1×3~4㎝の棒状)

 

まとめ

 

離乳食完了期は個人差が大きく、発達段階に適した食べ物を与えることで離乳食・幼児食でのつまづきや食事トラブルが起こりにくくなります。子どもが「おいしく、楽しく」食事をするためには、その子の発達を見極め、食べる意欲をサポートするママ・パパの姿勢が大切です。

実際にはいろいろな悩みをかかえていて、それが原因でイライラしてしまうこともありますが、トライ&エラーを繰り返しながら、親も子どもも無理せず、心地よく過ごせる方法を見つけていきましょう。

 


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