【栄養士が教える!】離乳食のバナナはいつから?調理ポイントや冷凍方法、おすすめレシピを紹介
バナナはいつから与えて良い?
バナナは離乳食初期から与えることができます。ごはんや野菜が苦手な赤ちゃんが、少量のバナナを混ぜて甘みをつけてあげると食べてくれたなんてこともありますよ。バナナは糖分が多いので、与えすぎには注意です。月齢に合わせて、量や切り方を変えることが大切です。
離乳食におけるバナナの調理ポイント
1.食べやすい大きさ・かたさにする
バナナを与える際には、子どもの成長に合わせて大きさや、形を調整しましょう。
やわらかいバナナは舌でつぶしたり、飲み込む、齧るなどの練習にピッタリです。
離乳食初期(生後5~6ヵ月頃)
離乳食初期ではペースト状にすり潰し、加熱した物を小さじ1程度与えることができます。初めて与えるときは、アレルギーに配慮してほんの少量を与えて様子をみましょう。
離乳食中期(生後7~8ヵ月頃)
中期になると、舌でつぶせる固さに潰して加熱したものを20~30g与えることができます。
赤ちゃんが喉に詰まらせないよう食べている時もよく観察しましょう。
離乳食後期(生後9~11ヵ月頃)
後期では粗く潰して加熱したものを30~40g与えることができます。
このころになると、自分でスプーンを持って、すくって食べようとする赤ちゃんもいるかもしれませんね。
2.加熱する
バナナは生で食べることも可能ですが、離乳食中期までは、生ではなく加熱したものを与えると安心です。バナナを加熱することで殺菌効果があり、また甘みも増すので食べやすくもなります。
バナナ1本につき1分ほど電子レンジ加熱をすることができるので、簡単ですね。慣れてきたら少量ずつ、生にもチャレンジしてみましょう。
離乳食におけるバナナの冷凍方法
離乳食のバナナは冷凍保存ができます。ペーストや粗みじんのものは1食ずつ小分けにすると便利です。保存容器やラップに包んで冷凍し、1週間を目安に使い切りましょう。
食べる前には必ず鍋や電子レンジで加熱します。自然解凍は菌が繁殖しやすいので、冷凍状態から加熱することがおすすめです。水分が飛んでしまいそうなときは、少量の水を一一緒に加熱するとしっとりと仕上がりますよ。
離乳食におすすめ!バナナを使ったレシピ3選
レシピ1.コロコロサラダ(離乳食後期)
(材料)
- バナナ 30g
- じゃがいも 30g
- にんじん 10g
- ブロッコリー 10g
- ヨーグルト 小さじ2
(作り方)
1.バナナ、じゃがいも、にんじんは柔らかく加熱して粗くみじんぎり、ブロッコリーは加熱して穂先のみカットして使用する。
2.ボウルに粗熱をとった1を入れ、ヨーグルトを加えてあえる。
レシピ2.豆乳とバナナのスープ
(材料)
- 豆乳 100ml
- ほうれんそう 10g
- バナナ 1/2本
(作り方)
1.ほうれん草は一口大に切って、水にさらしてあく抜きをしておく。
2.ミキサーに豆乳、バナナ、1のほうれん草を水気を切って入れて撹拌する。
3.鍋に2を移し、混ぜながら一煮立ちさせる。
レシピ3.バナナ豆乳パンケーキ(離乳食後期)
(材料)
- バナナ 1/2本
- 砂糖 小さじ1/2
- 豆乳 20ml
- きなこ 大さじ1
- 卵 1個
- 小麦粉 60g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- 油 適量
(作り方)
1.バナナ、きなこ、豆乳、砂糖をボウルに入れて混ぜ合わせる。
2.卵を入れてさらに混ぜ、小麦粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜ合わせる。
3.フライパンに油を薄く敷き、中火で温める。おたまで2の生地を流し入れ、ふつふつと表面がしてきたら、ひっくり返してさらに焼く。焼き色がつくまで焼いたら出来上がり。(目安 弱火~中火で片面3分ほど)
離乳食 バナナに関するよくある質問
質問1.バナナはなぜおすすめ?
バナナは離乳食初期から与えることができ、栄養も満点です。炭水化物が多くエネルギー源になり、ビタミンB群や食物繊維も豊富です。
潰しやすく、生でも食べられる点では忙しいお母さんたちにとっても強い味方ですね。つかみ食べや齧る練習にも最適ですので、上手にバナナを活用してみてください。
質問2.バナナにアレルギーはある?
バナナは「特定原材料20品目」に含まれている、アレルギーについては要注意の食材です。
初めて与える際は病院に行ける日の午前中に、少量を与えて様子をよく観察しましょう。中には食べなくても、果肉に触れると蕁麻疹が出る場合もあります。
質問3.離乳食に向いている食べごろバナナの見分け方は?
バナナを購入する際は、房の付け根がしっかりとしていて、丸っぽく痛みがないものを選びましょう。また時間が経って変色したバナナは甘みは増しますが、痛みがある場合もあるので離乳食にはできるだけ避けた方がよいでしょう。
また全体的に青みがかったバナナもまだ固く、離乳食には向きません。全体的に茶色いバナナは避けた方がよいですが、茶色い斑点はシュガースポットと呼ばれ、熟して甘く柔らかい証拠です。バナナはシュガースポットのあるものを離乳食に使うとよいですね。
まとめ
甘くて柔らかいバナナは離乳食におすすめです。値段も比較的お手頃で、栄養もたくさん含まれているとなるとお母さんも赤ちゃんにとっても嬉しい食材ですね。おやつなどアレンジにも適しているので、ぜひ離乳食に取り入れてくださいね。