【栄養士が教える!】生後8ヶ月の離乳食レシピ|進め方や調理ポイントも紹介します
生後8ヶ月の離乳食の進め方
生後8ヶ月ごろは、離乳食中期の食事をすすめている方が多いのではないでしょうか。中期の離乳食は一日2回食で、食べる量が増えたり歯が生えて口を上手に動かす子もいるかもしれませんね。
7ヶ月ごろから中期に入っているお子さんは、そのまま8ヶ月も同じ内容ですすめて大丈夫です。
1回あたりの量の目安
この時期には食べる量が増えてくるかもしれませんが、まだ母乳やミルクからの栄養も大切です。食後に母乳は欲しがるだけ、ミルクは約800~1000mlを1日5回ほどに分けて与えます。
- 5倍かゆ 50~80g
- 野菜 小さじ4~6(20~30g)
- 豆腐 大さじ2~(30~40g)
- 魚または肉 小さじ2~3(10~15g)
食事の回数
- ・食事の回数2回
離乳食中期になると食事の回数が1日2回に増え、ペースト状のものだけでなく、みじん切りにした粒つぶ状のものを食べられるようになってきます。おかゆも7倍がゆにして、徐々に5倍がゆへと移行してみてください。
食べる時間
食事の時間は、午前に1回、午後に1回の2回与えます。授乳と食事の間隔が長すぎたり短すぎたりしないように気を付けて、毎日同じ時間にあげられると生活リズムが整いやすいですね。
【例】
- 6:00 授乳(ミルク)
- 10:00 離乳食+授乳(ミルク)
- 14:00 授乳(ミルク)
- 18:00 離乳食+授乳(ミルク)
- 22:00 授乳(ミルク)
離乳食づくりのポイントは3つ
1.食材のかたさは豆腐くらい
8ヶ月頃では、7部粥を食べていた赤ちゃんも全粥を食べることができるようになります。食材の固さは、指でつぶせる固さくらいです。赤ちゃんが舌でつぶせる固さですね。絹ごしの豆腐を目安にするとよいでしょう。
2.素材やだしの風味を生かした味付けにする
赤ちゃんは味蕾が多く、大人よりも味を感じることができます。舌を育てるためにも、味付けは風味付け程度にしておきましょう。野菜を煮込んだ野菜だしや離乳食向けのだしなどを上手に利用しましょう。薄味に慣れておくことで、生活習慣病の予防にもなります。
3.さまざまな食材を取り入れる
中期になると使える食材も増え、たんぱく質の食材も増えてきます。赤ちゃんがいろいろな食材を食べることで栄養だけでなく、食事への意欲も高まります。小さいころからいろいろな色や味、舌触りのものを食べさせておくとよいですね。
生後8ヶ月の赤ちゃんにおすすめ!離乳食レシピ3選
レシピ1.バナナスープ
(材料)
- 豆乳 100ml
- りんご 10g
- バナナ 1/2本
(作り方)
1.りんごは皮をむいては一口大に切っておく。
2.ミキサーに豆乳、バナナ、1のりんごを入れて撹拌する。
3.鍋に2を移し、混ぜながら一煮立ちさせる。
※小分けにして冷凍することもできますが、食べる前に必ず加熱し一週間を目安に使い切りましょう。
レシピ2.ツナと野菜のミルク煮
(材料)
- ツナ(ノンオイル) 10g
- にんじん 10g
- たまねぎ 10g
- ほうれん草の葉 1枚
- 牛乳 50cc
- 片栗粉 小さじ1/2
(作り方)
1.にんじんたまねぎ、ほうれん草の葉はみじん切りにして、柔らかく茹でる。
2.鍋に牛乳と片栗粉を入れてかき混ぜる。ツナと1の野菜も加えて弱火でゆっくりかけまぜながら一煮立ちさせる。
レシピ3.野菜のおやき
(材料)
- じゃがいも 40g
- にんじん 10g
- 豆腐 60g
- 片栗粉 大さじ1
- 粉チーズ 小さじ1
- 油 適量
(作り方)
1.じゃがいもはとにんじんは一口大にカットして、やわらかくなるまで茹で、フォークの背などで潰しておく。
2.ボウルに豆腐を入れ、泡だて器で滑らかになるまで混ぜ、1の野菜と片栗粉、粉チーズを入れてよく混ぜ合わせる。
3.フライパンに適量の油を敷き、2をスプーンですくって落とす。両面を焼き色がつくまで焼いたら出来上がり。(目安中火で片面2分)
離乳食8ヶ月に関するよくある質問
質問1.離乳食を進める際の注意点は?
離乳食中期の食事では、2回食で徐々に生活リズムを整えていきましょう。食事の量は増えてきますが、ミルクや母乳からの栄養もまだ必要な時期です。離乳食後に母乳は欲しがるだけ、ミルクは約800~1000mlを1日5回ほどに分けて与えましょう。
食材の固さは舌でつぶせるくらいの柔らかさまで調理して、みじん切りや潰したものを与えます。飲み込みにくそうにしている場合は、とろみをつけると食べてくれる場合もありますよ。
調味料もわずかなら使えるものもありますが、あくまで風味付け程度を心がけるとよいですね。
質問2.離乳食の食べさせ方は?
離乳食中期では、赤ちゃんが自分でたべるのはまだ難しいですね。1さじずつ、スプーンを口に運んで下唇に置いてあげます。離乳食用のスプーンなど、平らなスプーンを使うと赤ちゃんが食べやすいですよ。焦らず、飲み込むのをゆっくり待ってあげましょう。
質問3.手づかみ食べはまだ早い?
「手づかみ食べがいつからでない」といけないという決まりはありません。離乳食後期ごろから始める子が多いですが、赤ちゃんが手づかみ食べに興味を持っているのなら、手づかみさせてあげたもよいかもですね。その際はのどに詰まらせたり、事故の起きないようしっかりと見守ってあげましょう。
まとめ
離乳食中期になると食べられる食材が増えた分、調理が大変と感じるお母さんたちもいるかもしれませんね。時にはベビーフードを利用したり、余裕があるときには栄養も考えて献立を立ててみるなど、上手に息抜きしながら離乳食づくりを楽しんでくださいね。