
【管理栄養士が教える】基本からアレンジまで!カレー粉を使った簡単幼児食レシピ3選

カレー粉の簡単幼児食レシピおすすめ3選
レシピ1.カレー風味のやわらか肉じゃが(1歳半〜)
✅定番の肉じゃがに、ほんのりカレー風味をプラス。おだしと野菜の甘みでやさしい味わい。
🔸材料(子ども約1〜2人分)
・じゃがいも…中1/2個(約80g)
・にんじん…15g
・玉ねぎ…20g
・豚ひき肉…30g(または鶏ひき肉)
・だし汁…150ml
・Aしょうゆ…小さじ1/4
・A砂糖…小さじ1/4
・Aみりん…小さじ1/4
・カレー粉…少々(〜小さじ⅙程度)
・サラダ油…小さじ1/4(炒め用)
🔸作り方
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1.野菜は皮をむき、すべて1cm角に切る。
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2.鍋に油を熱し、ひき肉を炒める。色が変わったら野菜を加えて炒める。
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3.だし汁とAを加えて、弱火〜中火で野菜がやわらかくなるまで煮る(約10分)。
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4.火を止める直前にカレー粉を加え、混ぜて完成。
🔸ポイント
✔️ カレー粉はほんのり香る程度が◎。炒めずに仕上げに加えることで、刺激を抑えつつ風味を楽しめます。 またカレー粉は塩分や辛みの少ない幼児向けのものを選ぶか、通常のカレー粉を使う場合はごく少量からスタートし、味の広がりを楽しみましょう。
✔️ 野菜は1cm角程度にカットし、歯ぐきでつぶせるくらいまでしっかりやわらかく煮ると◎
✔️ ひき肉は脂身の少ない部位を選ぶと、やさしい仕上がりに
レシピ2.カレー粉入りマッシュポテト(2歳〜)
✅ほくほく甘いじゃがいもにほんのりカレー風味。やさしい味で手づかみ食べにもぴったり。
🔸材料(子ども約1〜2人分)
・じゃがいも…中1個(約150g)
・牛乳…大さじ2
・無塩バター…3g
・カレー粉…少々(〜小さじ⅙程度)
🔸作り方
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1.じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、柔らかくなるまで蒸すか茹でる(約15分)。
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2.熱いうちにフォークなどでつぶす。
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3.牛乳とバターを加え、よく混ぜてなめらかにする。
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4.カレー粉を加え、全体に均一になるようよく混ぜる。
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5.冷めたら、食べやすい大きさにまとめて完成。
🔸ポイント
✔️ カレー粉は塩分や辛みの少ない幼児向けのものを選ぶか、通常のカレー粉を使う場合はごく少量からスタートしましょう。
✔️ じゃがいもは柔らかく蒸すか茹でて、なめらかなマッシュに仕上げるのがポイント。
✔️ 牛乳は豆乳に代えてもOK。アレルギー対応やあっさり味に仕上がります。
✔️ 手づかみ食べやスプーンの練習にもぴったり!
レシピ3.カレー風味野菜スープ(3歳〜)
✅ 野菜が苦手でも食べやすいスパイス風味。優しい味付けでスプーン練習にも◎
🔸材料(子ども約1〜2人分)
・にんじん(5mm角切り)…20g
・玉ねぎ(粗みじん)…20g
・じゃがいも(5mm角切り)…30g
・水…150ml
・カレー粉(幼児用)…少々(〜小さじ⅙程度)
・コンソメ(無添加・塩分控えめ)…小さじ1/4
・サラダ油…小さじ1/4
🔸作り方
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1.野菜はすべて皮をむき、5mm角程度に切る。
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2.鍋に油を熱し、野菜を軽く炒める。
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3.水とコンソメを加え、野菜がやわらかくなるまで煮る(約10分)。
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4.カレー粉を加え、風味がなじむまで1〜2分煮て完成。
🔸ポイント
✔️ カレー粉は塩分や辛みの少ない幼児向けのものを選ぶか、通常のカレー粉を使う場合はごく少量から始めましょう。
✔️ 野菜はやわらかく煮て、スプーンですくいやすいように!
✔️ コンソメの代わりに「野菜だし」や「和風だし」でも代用OK
幼児食 カレー粉レシピでよくある3つの質問
質問1.幼児におすすめのカレー粉は?
▶️幼児食には、塩分や油脂、添加物が含まれていない「純粋な粉末タイプのカレー粉」がおすすめです。とくに以下のような市販品は、少量から安心して使いやすい商品です。
・エスビー食品「赤缶カレー粉」
スパイス100%でできており、塩分・油分・添加物は含まれていません。風味づけ程度に少量ずつ使えるので、幼児食にも◎。
・GABAN「カレーパウダー」
こちらも純スパイスのみで構成されていて、刺激も比較的穏やか。味付けを調整しやすく、カレー風味のアレンジに重宝します。
・ハウス食品「カレー粉(粉末タイプ)」
市販のルウとは異なり、スパイスベースで作られた粉末タイプ。香りづけ程度から取り入れやすいのが特長です。
ただし、カレー粉はスパイスの配合により辛みがあるものもあるため、初めて使う際は必ずごく少量から始め、子どもの反応を見ながら調整してくださいね。
質問2.甘口のカレー粉は何歳から食べられますか?
▶️ カレー粉は、離乳食完了期(1歳頃)から香りづけ程度に少量であれば使用できます。ただし、甘口のカレー粉であってもスパイスの刺激があるため、必ずごく少量から始め、年齢や発達に合わせて量を調整しましょう。
1歳頃は、ごく少量(〜小さじ1/6以下)を香りづけとして使う程度にとどめ、刺激や辛味に注意しながら与えましょう。具材は細かく刻み、消化しやすい形に調理するのが基本です。
2〜3歳頃になると、カレー風味の料理も少しずつ楽しめるようになります。ただし、大人用のカレー粉をそのまま使うと辛味や塩分が強くなりやすいため、量は控えめに。少量から始めて、子どもの反応を見ながら調整しましょう。
4〜5歳頃には、大人用の甘口カレー粉も使えるようになりますが、量は大人の半分以下を目安に。辛味や塩分の摂りすぎにならないよう、引き続き注意が必要です。
6歳以上になると、大人と同じような分量でも食べられる子も多くなります。ただし、辛味が強いタイプのカレー粉はまだ避けたほうが安心です。塩分や脂質の摂りすぎにも気をつけながら、適量で取り入れていきましょう。
ちなみに、カレー粉とカレールウは似ているようで違うものです。カレールウは脂質や塩分が多めなので、幼児用には“カレー粉”と書かれているものを選んであげるといいですね。
質問3.カレー粉は体にいいですか?
▶️ カレー粉には、ターメリック(ウコン)やクミン、コリアンダーなど複数のスパイスがブレンドされており、大人にとっては消化を助けたり、体を温めたりする作用があるとされています。
特にターメリックに含まれる「クルクミン」には、抗酸化作用や抗炎症作用が期待される成分として知られています。ただし、これは大人に対する効果の研究が中心であり、幼児に同じ効果があるとは限りません。
幼児にとってのカレー粉は、「香りや風味づけ」として少量を使う程度が基本です。たとえ体に良い成分が含まれていても、刺激が強すぎたり塩分の摂りすぎにつながる場合もあるため、あくまで味のアクセントとして上手に取り入れるのがおすすめです。
🧑🍳味覚体験や食育の一環としておすすめ!
カレー粉に含まれるスパイスの香りや風味は、子どもにとって新しい味覚の入り口となり、味覚の成長や「おいしい」と感じる体験づくりにも役立ちます。苦手な食材もスパイスの香りづけで食べやすくなることがあり、食育の一環としても効果的です。
また、香りや色合いを親子で一緒に感じながら料理に使うことで、「何のにおいかな?」「カレーのにおいするね」など、食を通じたコミュニケーションのきっかけにもなります。
「食べるって楽しい」「いいにおいがする」などのポジティブな食体験や味覚の発達をサポートする調味料として、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
まとめ
スパイスの香りが食欲をそそるカレー粉は、幼児食にもほんの少しの工夫で取り入れやすい調味料。
刺激や辛味に配慮しながら使えば、子どもの「食べてみたい!」を引き出す味のアクセントにもなります。
今回ご紹介したレシピは、どれもやさしい味つけで、カレー粉がはじめてのお子さんでも楽しめる工夫を盛り込みました!少量から香りを楽しみ、食材の味や食感も一緒に学べるようなひと皿にしてみてください^^
毎日の食事が、味覚を育む楽しい時間になりますように。